昔、Macの「OS X」に搭載されている「テキストエディット」アプリが、「iOS」端末にもリリースされると噂されていたことを覚えている人はいるだろうか。
あれは遡ること2年前、2014年の3月頃だったと記憶しているが、当時Apple純正のiOS版「テキストエディット」アプリが「iOS 8」に登場すると言われていて、「OS X」との連携がさらに強化されるかもしれないと噂されていた。
結局、話が出てきた2014年以降それといった情報もなく、噂は自然消滅したように思われていた「テキストエディット」アプリだが、実はAppleの社内で同アプリが開発され、今も使用されている可能性が浮上している。
MacRumorsによると、先日の「WWDC 2016」のセッション内で、「テキストエディット」と記載されたアプリが発見されたとのことなので、詳細をお伝えする。
「テキストエディット」アプリはAppleの社内向けアプリか
今回、「テキストエディット」アプリが発見されたのは、「WWDC 2016」のセッション「What’s New in Metal, Part 1」内の一幕(動画再生時間で17:58頃)で、アプリの切り替え画面を説明していた時のことだ。
ホーム画面の左端のアイコンに、「TextEdit」と書かれたアイコンが見えているのが確認できるはずだ。
セッション内ではこのアプリについて何も触れられていないため、これがどのようなアプリなのかは不明だが、このアイコンと同様のサードパーティ製アプリが存在しないことから、以前噂されていた「テキストエディット」アプリである可能性が高そうだ。
当然、同アプリのリリースが期待されるところなのだが、「WWDC 2016」で同アプリについて触れられているセッションもなく、デベロッパー向けに公開された「iOS 10 beta 1」でも同様の機能、アプリは見つかっていないので「テキストエディット」アプリが使えるようになるかは全く分からない。
「TextEdit」アプリの真上には、「iOS 10」で削除されたはずの「Game Center」アプリも残されていることから、開発者向けの画面である可能性が非常に高く、同時に同アプリはApple社内向けアプリである可能性もある。
そうなると一般にリリースされるかは不明で、僕らが使える日が来るかは正直分からない。Macの「テキストエディット」アプリとは全く異なるアイコンであることから、同アプリの登場を望んでいるユーザーも多いとは思うが、それはあまり期待しない方が良さそうだ。
[ via MacRumors ]