現在、「Apple Thunderbolt Display」の在庫が海外のApple Storeで減少しており、もしかすると「Apple Thunderbolt Display」のアップデートが来るかもしれないとの情報をお伝えしたが、どうやらその可能性は十分にありそうな予感だ。
9to5Macは、Appleは5K解像度に対応し、GPUを内蔵した新型「Apple Thunderbolt Display」を準備中であると伝えている。
内蔵GPUで5K解像度の出力を補う?Thunderbolt 3端子が必要になりそう
Appleがリリースを予定している新型「Apple Thunderbolt Display」は、5K解像度(5,120 × 2,880)に対応したディスプレイになると言われている。
そもそも「5K」の解像度とは、一世代前の一般的な画質「フルHD(1920×1080)」の約5倍の解像度で、もしこの画面を出力するとなるとそれなりのスペックが必要になるのだが、今までの「Apple Thunderbolt Display」にはグラフィック処理を助けるGPUが内蔵されていないので、グラフィック出力は全てMacなどのPCの性能に頼らざるをえなかった。
それが今回、新型「Apple Thunderbolt Display」にはGPUが搭載され、高解像度の出力をディスプレイ側で助けることができるようになるという。
もし、GPUを「Apple Thunderbolt Display」に搭載することになれば、「MacBook」シリーズに内蔵するGPUをそこまで性能が高いものにする必要がないので、「MacBook」シリーズを究極に薄く、軽くしたいAppleとしてはある意味、当然の選択と言えるかもしれない。
ただし、この「5K」解像度映像を出力するには現行の「Thunderbolt 2」ポートでは出力が足りない可能性が高く、おそらくだが「Thunderbolt 3」端子が必要になると思われる。
そうなると、今までにリリースされてきた「Mac mini」や「MacBook Pro」はもとより、12インチ「MacBook」も同端子を搭載していないため、同ディスプレイに接続することはできない。この「Apple Thunderbolt Display」を使うには、今後発売となる新型の「Mac」製品か、現行モデルで「Thunderbolt 3」端子に仕様が変更された製品を新たに購入する必要がある。
また、気になるのは価格の面。GPUをディスプレイに内蔵するとなるとおそらく値段は高額にならざるをえない。現行モデルの価格は108,800円(税別)なので、これよりも高額な製品になる可能性がある。
ちなみに、9to5Macによると、Appleは「Apple Thunderbolt Display」という名称も変更する可能性があるとのことで、全く違う製品へと進化するかもしれない。いずれも今月13日に開催される「WWDC 2016」を待たないと詳細は分からない。
[ via 9to5Mac / img via thunderbolttechnology.net ]