『ポケモンフレンズ』発表&サプライズ配信!子どもから大人まで楽しめる新作ひらめきゲーム、ひと足先に遊んでみた

株式会社ポケモンは7月22日、ポケモンの最新情報を伝えるオンライン番組 「Pokémon Presents 2025.7.22」 を配信し、新作ひらめきゲーム『ポケモンフレンズ』を同日より配信すると発表した。対応プラットフォームは、Nintendo Switch、iOS/Androidスマートフォン。

本作の発表に先がけてメディア向け先行体験会が開催され、ひと足先にプレイすることができたので、本稿では『ポケモンフレンズ』の試遊レポートをお届けしたいと思う。

スポンサーリンク

『ポケモンフレンズ』ってどんなゲーム?

『ポケモンフレンズ』は、ポケモンたちと一緒に問題に挑戦し、ひらめきながらあたまをほぐすことができる知育ゲーム。

本作は、ワンダーファイ株式会社が開発した『シンクシンク』という知育アプリに収録している問題を基にして、ポケモンの特徴を活かした問題やギミックでアレンジすることで、子どもたちが遊びながら自然に考える力を養うことができるというもの。

出題される問題は1,200以上で、問題ごとにレベル1から9まで難度が用意されている。高レベルの問題になると大人でも悩むほどの難度になっているため、凝り固まったあたまをほぐすという意味で大人も十分に楽しむことができる。

プラットフォームはスマートフォンアプリ (iOS/Android) とNintendo Switch。スマートフォン版は基本プレイ無料 (ゲーム内課金あり)、Nintendo Switch版はダウンロード専用ゲームとして税込1,400円で購入することでプレイできる。

スマートフォン版とNintendo Switch版は内容は同じだが、スマートフォン版は1日1問までの制限があるのに対し、Nintendo Switch版は制限なしに問題にチャレンジすることができる。スマートフォン版で無制限に遊びたい場合は、ゲーム内課金「たくさんあそべるパック」(税込1,400円) を購入する必要がある。

本作の基本的な流れとしては、まずは毎日出題される問題を解いて、「イトダマ」と呼ばれるアイテムを入手し、「ぬいマシン」に入れてポケモンのぬいぐるみを作る。

この作ったぬいぐるみは街の人の要望に応えて渡し、ミッションをクリアしていくことで、家具などをもらうことができる。もらった家具や自分で作ったぬいぐるみはゲーム内の「ぬい部屋」に飾ることができ、これを繰り返してぬいぐるみ部屋を充実させていくことが、日々問題を解くモチベーションにもつながっていく仕組みだ。

ゲームをしていく上で、もっとたくさんの問題にチャレンジしたり、もっとたくさんのぬいぐるみを集めたい人には、「もっとこだわりパック1」「もっとこだわりパック2」という追加パックが用意されており、購入することでそれぞれ問題10問とぬいぐるみ40体が追加される。

ちなみに、全部のパックを購入したい人は、別々に購入するよりもまとめて購入した方がちょっぴり安く購入することができる。具体的な金額については以下を確認していただきたい。

追加パック 詳細

① たくさんあそべるパック (¥1,400)
★ 「ほぐす」 の回数が無制限に
★ 問題20問・ぬいぐるみ50体
※Nintendo Switch版 (有料) には最初から「たくさんあそべるパック」の内容が含まれる

② もっとこだわりパック1 (¥2,000)
★ 問題10問・ぬいぐるみ40体
★ 「ぬい部屋」 で使えるかべがみや家具が追加

③ もっとこだわりパック2 (¥2,000)
★ 問題10問・ぬいぐるみ40体
★ 「ぬい部屋」 で使えるかべがみや家具が追加

【スマートフォン版】
まとめてパック (¥4,700)
内容:①・②・③のセット商品

【スマートフォン版】【Nintendo Switch版】共通
もっとこだわりパック1&2セット (¥3,500)
内容:②・③のセット商品

※金額はいずれも税込

お子さんが夢中になってずっとプレイし続けてしまうのでは……と心配な親御さんには、1日にチャレンジできる問題数を制限する機能も用意されている。無制限から10回まで設定できるため、それぞれのご家庭のルールにしたがって設定してプレイすれば安心だ。

また、『ポケモンフレンズ』のセーブデータは最大5つ作成できる。兄弟・姉妹や家族みんなで別々のデータを作って楽しむことが可能だ。

スポンサーリンク

実際に問題を解いてみた。高レベル問題では頭を悩ませられた

今回の先行体験会では『ポケモンフレンズ』のスマートフォン版を試遊することができた。

まずは「ひとふでピカチュウ」の簡単な問題にチャレンジ。ピカチュウから発された電気を使ってすべての電球を点灯させることができればクリアという問題で、同じ電球を2回通ることはできず、「一筆」でピカチュウから最後の電球まで繋ぐことが求められる。最初の問題はチュートリアル的な問題になっていて、お子さんでも難なくクリアできるくらいの簡単なものになっていた。

問題をクリアすると、ぬいぐるみを作るための「イトダマ」を入手でき、これを「ぬいマシン」に入れることで、ポケモンのぬいぐるみをゲットできる。どんなぬいぐるみになるかはイトダマの種類によって変わるようで、たとえば「ビリビリなイトダマ」を使うことで、ピカチュウのぬいぐるみを作ることができた。

作ったぬいぐるみは自分の部屋に飾ることができ、自分だけのオリジナルの「ぬい部屋」を作って楽しめるという要素も。ぬいぐるみを置くだけでなく、家具を置いたり、壁紙を変えたりと部屋全体をコーディネートできる。ぬいぐるみの種類は最大で150種類用意されているとのことだ (課金要素も含む)。

ぬいぐるみを飾ったあとは、続けていくつか問題に挑戦してみたので紹介していこう。

「ヤミラミのくねくねトロッコ」は線路の向きを切り替え、レールを繋ぐことで、ヤミラミの乗るトロッコをゴールまで届けるというもの。ゴールまでの道のりを想像しながらくるくると線路を回していくうちに徐々に線路が繋がっていくので結構楽しい。

「ヒバニーのジャンプでめいろ」は、トランポリンを使い壁をジャンプで跳び越えながらゴールを目指すというもの。ヒバニーの得意なジャンプを使ってぴょんぴょんと迷路の中を跳んでいく様子が可愛かった。

「ポッチャマのこおりすべり」は、スマートフォンのジャイロ機能を利用して氷の通路の上でポッチャマを滑らせ、ゴールを目指す問題。ポッチャマは一度動き出すと壁にぶつかるまで滑り続け、基本的に通路の途中で曲がることはできないため、この独特な動きをしっかりと理解することが重要だ。

「とおるのどっちでショー」は、特定の形をしたブロックと穴の空いたかべがふたつ提示され、そのうちどっちのかべをブロックが通過できるかを当てる問題。ブロックがかべの穴を通過する際にどんなシルエットになっているのかを想像するのが意外と難しかった。

一度クリアできた問題については、次回出題される際にレベルがひとつ上がり、プレイしていくうちにすこしずつ難度が高くなる仕組みになっている。大人であれば最初のうちは簡単に感じると思うが、レベルが上がっていくうちに、頭を捻らないとクリアに辿り着くのが難しくなっていく。

試しに、少し難しい問題に挑戦してみた。挑戦したのは、「ひとふでピカチュウ」「ころころタマザラシ」「くるくるポケモン」の3つで、難度はレベル7。レベル1ではスイスイとクリアできていたのに、レベル7にもなるとやはり一筋縄ではいかない。

「ひとふでピカチュウ」は、通らなくてはいけない電球の数が増えるため、スタートと同時にいくつかの通り道が頭に思い浮かぶ。しかし、実際に一筆書きしてみようとすると行き止まりになってしまうこともあり、違う通り道を考える必要が出てくる。いかに早くシナプスを繋げられるかが勝負になるはずだ。

続いて、「ころころタマザラシ」は「ポッチャマのこおりすべり」と同じようにスマートフォンのジャイロ機能を活用した問題。スマートフォンを傾けてタマザラシを転がしていき、ゴールまで届けるというものだ。

トラップなどはないものの、スマートフォンの傾ける角度によって転がるスピードや角度が変わるので、時には慎重に、あるいはダイナミックに動かすことが求められるため、頭のひらめきだけでなく、手の感覚も使った問題になっている。ちなみに、タマザラシの転がる姿が可愛いので、筆者のお気に入りのひとつだ。

最後は「くるくるポケモン」という問題。穴の空いた箱をくるくると回し、その穴からポケモンを出すことができたらクリアというスライド式のパズルだ。

この問題のレベル7は、一見簡単そうに見えるが中の積み木のようなブロックやポケモンが引っかかり、どうにもうまく箱からポケモンを取り出すことができない。その後、何度もくるくると箱を回してみたが、最終的にタイムオーバーとなってしまい、残念ながらクリアすることができなかった。

いま思い返してみても、なぜクリアできなかったのかすら分からないくらいに難しかったことから、きっと筆者の苦手なジャンルの問題だったと思う。本作がリリースされたら再度挑戦してコツを見出したいところだ。

『ポケモンフレンズ』でプレイヤーが生活する街「シンクタウン」には、ぬいぐるみが好きな人がたくさんいて、その人たちから特別な「おねがい」が届く。

これは「フレンズミッション」と呼ばれる要素で、条件に合ったぬいぐるみを渡して「おねがい」を叶えてあげることで、家具などのお礼をもらうことができる。こうして集めた家具を使って、「ぬい部屋」をアップデートしていくことで、楽しくゲームを続けることができる。

子どもだけでなく、大人やシニア世代にもオススメ『ポケモンフレンズ』

『ポケモンフレンズ』を実際にプレイしてみて感じたのは、「これは思った以上に奥が深いな」ということ。見た目は可愛らしくて、子ども向けの知育ゲームという印象が強いけれど、いざ手を動かしてみると、大人でも思わずうーんとうなってしまうような問題がしっかり用意されている。

ピカチュウやポッチャマといったおなじみのポケモンたちが登場するからと、最初は軽い気持ちで始めたのに、気づけば真剣に頭をひねっていた。問題を解いてイトダマを集め、ぬいぐるみを作って自分の部屋を飾っていく流れも作業感がなく、ちょっとしたごほうびをもらえるような嬉しさがある。

何より良かったのは、「今日の問題、ちょっと難しかったけど、もう一回挑戦してみよう」と自然に思える設計。難しすぎず、かといって簡単すぎず、ちょうどいいところを突いてくるバランス感覚が絶妙だと思う。毎日挑戦していくうちに、ひらめきの心地よさや、少しずつ上達していく感覚が得られるのではないだろうか。

ポケモンの世界観を楽しみながら、ほんの少しだけ自分の脳にいいことをしている感じ。子どもはもちろん、大人にも「ちょっとやってみようかな」と手に取ってもらいたい作品だと感じた。

『ポケモンフレンズ』の対象年齢は5歳くらいからとなっていて、お子さんは遊びながら発想力や論理的思考を養うことができ、大人も仕事や家事の合間にプレイすることで気分転換になるほか、シニア世代の方々も認知症予防として頭を使うツールとして使えるかもしれないなど、幅広い世代のユーザーが楽しみながら頭の体操を習慣化できる。

筆者もそうなのだが、忙しい毎日を過ごしていると、ついあれこれと色々なことを同時に考えてしまい、頭が混乱してしまうことがある。このゲームで一度ごちゃごちゃの思考から離れて、ひらめき問題に向き合うことで、絡まった思考をほぐして頭を整理し、気持ちもリフレッシュできるはずだ。

©2025 Pokémon.
©1995-2025 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・ Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。 Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
※画面は開発中のものです。
(画像提供:株式会社ポケモン)

タイトルとURLをコピーしました