
Appleが買収したMac向け画像編集アプリ「Pixelmator Pro」が、最新アップデートでApple Intelligenceに対応した。
今回のバージョン3.7では、AIによる画像生成や文章作成など、大きく2つの新機能が追加されている。
Image PlaygroundでAI画像生成が可能に

まず注目は「Image Playground」。ユーザーが入力したテキストや、既存の写真、写真ライブラリ内の人物情報などをもとに、AIがオリジナル画像を作ってくれる機能だ。
アニメ風、イラスト風、スケッチ風といった複数のスタイルを選べるのが特徴で、完成した画像は新しいレイヤーとして追加したり、既存のレイヤーと置き換えたりできる。テンプレートやモックアップで、ダミー画像の差し替えも簡単にできるようになった。
このImage Playgroundは、macOS 15「Sequoia」以降、Apple Silicon搭載Macでのみ利用できる。
ChatGPT連携の作文ツールも搭載
もうひとつの新機能が「作文ツール」。これを使えば、Pixelmator Pro内でテキストの校正、要約、書き直し、トーン変更ができるようになる。
さらに、「Compose(作成)」機能ではChatGPTを使って、プロンプトから新しい文章を自動生成することも可能だ。テキストを選択して右クリックするだけで、これらの機能にアクセスできる。
デザイン作業中にそのまま文章編集まで完結できるのは、特に資料作りやSNS向けコンテンツ作成で便利だ。
RAW対応やアクセシビリティも改善
プロユーザー向けには、OM SYSTEM OM-1 Mark IIで撮影したハイレゾショットのRAW画像にも対応。RAW現像アプリとしての使い勝手も強化されている。
また、アクセシビリティ面も改善された。VoiceOverの読み上げ精度が向上し、ツール名を音声や点字で確認できるようになったほか、キーボードでツールオプション間を移動できるように。ツールバー項目名を拡大表示する「ホバーテキスト表示」も追加され、視認性が向上している。
Pixelmator Pro 3.7は、Mac App Storeで配信中。価格は8,000円(49.99ドル)で、既存ユーザーは無料でアップデートできる。
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(画像:Pixelmator)