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小島秀夫『PHYSINT』、PlayStationからXboxへ。SIEのキャンセル通達後も制作継続

(画像:Microsoft)

コジマプロダクションは9月10日、小島秀夫氏が手がける新作アクション・エスピオナージ・ゲーム『PHYSINT(フィジント、仮題)』について、Xboxとの連携を拡大すると発表した。これまでソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)との協業で進められていたプロジェクトだが、SIEから6月中旬にプロジェクトをキャンセルするとの通達を受けたという。

小島氏はその後、約3カ月にわたって新たなパートナーを探し、Xboxと再びタッグを組むことを決めたと説明している。『PHYSINT』の開発そのものは継続しており、現時点で発売時期や対応プラットフォームは明らかになっていない。

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2024年に発表された『PHYSINT』。小島秀夫氏が手がける新たな諜報アクション

2024年に放送されたState of Playのスクリーンショット

『PHYSINT』は、コジマプロダクションが開発を進めている完全新規IPのアクション・エスピオナージ・ゲームだ。小島氏は「メタルギア」シリーズの生みの親として知られており、本作でも諜報を題材にしたアクションゲームを手がける。

本作は2024年1月にPlayStationの情報番組「State of Play」で発表された。当時はSIEとの新たなオリジナルIPとして紹介され、「DEATH STRANDING」シリーズに続く大型プロジェクトとして注目を集めた。

小島氏は発表時、『PHYSINT』についてゲームでありながら映画的な表現も取り入れる作品になると説明していた。また、自身の集大成となる作品になるとの趣旨も語っている。

コジマプロダクションとSIEの関係は長く、2015年の同スタジオ設立後、最初に手がけた『DEATH STRANDING』は2019年にPlayStation 4向けに発売された。その後、PlayStation 5やPCなどにも展開され、2025年には続編『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』がPlayStation 5向けに発売。2026年3月にはPC版も登場している。

(画像:Microsoft)

一方、コジマプロダクションはMicrosoftのXbox部門とも以前から協業している。2022年の「Xbox & Bethesda Games Showcase」で両社のパートナーシップが発表され、現在はホラー作品『OD』を共同で開発している。

今回の発表によって、Xboxとの協業は『OD』だけにとどまらず、『PHYSINT』にも広がることになった。

コジマプロダクションは、「XBOXチームとの連携を拡大した」と説明。Xbox部門CEOのAsha Sharma氏とクリエイティブビジョンを共有し、『OD』を超えて新世代のアクション・エスピオナージ・ゲーム『PHYSINT』の実現に取り組むとしている。

XboxのSharma氏も、クリエイターには自らのアイデアをどこで、どのような形で実現するかを選ぶ自由があるとし、小島氏とコジマプロダクションが『PHYSINT』のパートナーとしてXboxを選んだことを歓迎している。

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SIEは「協業から離脱」、小島氏は「突然のキャンセル通達」と説明

今回のパートナー変更をめぐっては、SIEと小島氏の説明に表現の違いがある。

(日本語訳)
PlayStation Studiosからの更新:慎重に検討した結果、KOJIMA PRODUCTIONSのプロジェクトPHYSINTとのコラボレーションから手を引くという難しい決断を下しました。私たちは引き続き、ゲームに対する小島秀夫氏のビジョンに大きな敬意を抱いています。 私たちの関係は、30年にわたる業界をリードし、ジャンルを定義する創造的な協力の後でも強固なままです。そして今後も、小島秀夫氏と彼の受賞歴のある独立スタジオとの緊密なコラボレーションを続けていくことを楽しみにしています。

PlayStation公式Xアカウントは9月10日、慎重に検討した結果、『PHYSINT』でコジマプロダクションと協業することから離れるという「苦渋の決断」をしたと説明した。一方で、小島氏のビジョンに対する敬意は変わらないとし、約30年にわたる両者の関係は強固なままだと強調している。今後も小島氏およびコジマプロダクションとの緊密な協業を続けていく考えも示した。

これに対して小島氏は、自身のXアカウントでより具体的な経緯を明らかにした。

小島氏によれば、SIEから「制作中の『PHYSINT』のプロジェクトをキャンセルする」という通達が届いたのは2026年6月中旬だったという。しかも、本人にとってもコジマプロダクションにとっても大切なプロジェクトだったため、なんとしても制作を続けるために新しいパートナーを探し始めたとしている。

その後の約3カ月間、多方面から意見を聞きながら交渉を進め、将来のビジョンを共有できる相手としてXboxと再び組むことを決めた。

小島氏は現在も『PHYSINT』の制作を続けていると説明し、「心配しないでください」とファンに呼びかけている。

なお、今回の発表でXboxが『PHYSINT』のパブリッシャーとなることは示されたものの、Xbox独占タイトルになるとは明言されていない。対応プラットフォームや発売時期も現時点では未発表だ。

『PHYSINT』は長期間にわたって構想が進められてきた作品でもある。これまで小島氏は完成まで「あと5〜6年」といった趣旨の発言をしており、発売は2030年前後以降になる可能性もある。ただし、現時点で正式な発売時期は発表されていない。

SIEとの協業が終了した理由についても、両社から具体的な説明は出ていない。今回のパートナー変更は『PHYSINT』に関するものであり、コジマプロダクションとSIEの関係そのものが終了したわけではない。

今後はXboxとの新たな体制で開発が続けられることになる。小島氏は『PHYSINT』について、次世代の「諜報アクション」と位置づけており、これまでの「メタルギア」シリーズとは異なる新IPとして、どのような作品になるのか、その続報が待たれる。

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