日本Nrealは5月16日、報道関係者向けイベント 「REAL Air Express Tour」 を開催した。
「REAL Air Express Tour」 は、東海道新幹線の車両の一部を貸し切り、Nrealの最新ウェアラブルデバイス 「Nreal Air」 を車内で体験できるというもの。
「Nreal Air」 はサングラスのように装着するARスマートグラス。両眼のレンズにスマートフォンなどのデバイスから映像を投影しコンテンツを楽しめる。映し出す仮想画面は最大130インチで、大型シアタークラスに匹敵する巨大スクリーンを目の前に映し出すことができ、高い没入感を得ることが可能だ。
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このイベントは 「旅の日」 にあわせて企画された。ディスプレイがなくても、仮想空間上に大きな画面を表示できるので、新幹線のなかでも快適に動画を視聴したり、作業をすることができることが紹介された。
ちなみに、こうした新幹線を貸し切ったイベントはプレミアムビールなどで知られる某飲料会社が行った企画に続き2例目。その際は1編成丸々貸し切ったとのことだが、今回は報道関係者向けツアーということで2両での借し切りとなった。もちろん、新幹線内でガジェットを体験するイベントとしては史上初。
今回の 「REAL Air Express Tour」 は、1部と2部の計2部制となっており、1部は呂正民社長を含む日本Nrealの発表を聞き、2部ではウェアラブルデバイス 「Nreal Air」 のデモを新幹線車内で体験できるものになっていた。
1部の発表会では、2019年のNreal Lightから最新の 「Nreal Air」 までに至るまで、Nrealがこれまで辿ってきた軌跡を紹介。さらに各国の販売実績を紹介した。
日本では、Amazon.co.jpにおける売れ筋&ほしい物ランキングの1位を獲得したほか、Amazonウェアラブルデバイスの売れ筋ランキングの上位に常にランクインしていることがアピールされた。
Nrealはソフトウェアの改良も続けており、「Nreal Air」 においてMac上の作業ができるNebula for Macがリリースされているほか、Windows PCの作業ができるNebula for Windowsのβテストも開始されている。
第2部は、Nreal Airの実機を利用したデモンストレーションの紹介。Nintendo Switchを接続することで、新幹線内においても大画面でSwitchのタイトルがプレイできるデモのほか、MacBookやWindows PCと接続して大画面&マルチディスプレイで作業できるデモ、そして変形するキーボード 「GrabShell」 を利用してタイピングができるいうユニークなデモも体験できた。
Nrealは、今回のプレスツアーおよびデモを通じて、「Nreal Air」 が新幹線内で有用なデバイスであるとアピールする。
実際のところ、出張や旅行の際にはホテルなどの宿泊施設に用意されているテレビを利用するしか、外部ディスプレイを使った作業をすることができない。
しかし、「Nreal Air」 があれば新幹線のような手狭な環境であってもパーソナルなオフィス環境を作ることができる。装着している人にしか見えないため、あまり社外の人間に見せたくない情報があったとしても安心して作業ができるだろう。
また、作業に疲れたらそのまま仮想の大型スクリーンで映画やドラマも見ることができる。目の前にお茶やサンドイッチを置いてもしっかり視認できるので、くつろぎながらコンテンツを楽しめるのではないだろうか。
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