
ロンドン発のコンシューマー・テックブランドNothingは、コミュニティと共同開発した限定スマートフォン「Phone (3a) Community Edition」を12月12日に発売する。価格は59,800円(税込)。全世界で1,000台のみの販売となる。
「Phone (3a) Community Edition」は、テック業界においてスペック競争から一歩外れた、「プロダクトの開発過程そのものを価値として提示」する実験的なプロジェクト。昨年の「Phone (2a)」に続く新たなコミュニティモデルだ。
本プロジェクトは約9カ月にわたって実施され、700件以上の応募の中から選ばれたクリエイターが外観デザイン、UI、パッケージ、アクセサリーを担当した。
ベースとなるのは、同社のミドルレンジモデル「Phone (3a)」。性能面では同等だが、デザイン・パッケージ・付加価値の設計プロセスをコミュニティに開放した点が本質的に異なる。
デザインコンセプトは1990年代後半のテクノロジー製品。シースルー構造を活かしつつ、Nothingとしては初となるマット仕上げを採用した。筐体やパッケージにはアクセントカラーを配し、通常モデルとの差別化を図っている。
ロック画面と壁紙は、時間を遡るような表現を持つデザインを採用。視認性を優先し、日常利用に適した構成とした。付属品として、Nothingの独自フォント「Ndot55」を用いたサイコロを同梱する。
主な仕様は、通常の「Phone (3a)」と共通で、SoCはQualcomm製ミドルレンジ向け 「Snapdragon 7s Gen 3」、メインメモリは12GB、ストレージは256GBを搭載する。
購入は、Nothing公式サイトでの事前登録制。登録締切は12月12日19時、同日22時に購入リンクが登録者へ送付される。なお、発売同日には、渋谷PARCO 10階「PBOX SHIBUYA」でポップアップイベントを開催する。
- 日時:12月12日 19時〜22時
- 場所:渋谷PARCO 10F「PBOX SHIBUYA」
会場では「Phone (3a) Community Edition」の先行販売を実施。加えて、Nothingのフラッグシップモデル「Phone (3)」を用いた新AIプラットフォーム「Essential」のデモ環境「Playground(β)」を体験できる。
関連リンク
(画像提供:Nothing)
