Appleは来週開催する開発者会議 「WWDC21」 で、14インチ・16インチの画面を搭載した新型MacBook Proを発表する見通しだが、この発表を前に、中国規制当局のデータベースから新型MacBook Proの情報が米MacRumorsによって発見された。
新型MacBook Proのバッテリーに関する情報が中国規制当局のデータベースから発見
MacRumorsによると、中国の規制当局のベータベースには14インチ、16インチMacBook Proのバッテリーに関する情報が掲載されていたとのこと。サプライヤーSunwoda Electronic社が今年4月に提出したもので、「A2519」 「A2527」 のふたつのモデルが記載されていることが確認できる。
「A2519」 には6,068mAhのバッテリーが搭載されることから14インチMacBook Pro、「A2527」 には8,693mAhのバッテリーが搭載されることから16インチMacBook Proのものである可能性が高い。
14インチMacBook Proのバッテリー容量は現行モデル(5,103mAh)よりも多くなる模様。画面サイズが13インチから14インチに大型化するため、本体サイズが僅かに大きくなるとみられていて、その結果大容量のバッテリーが搭載できるようになるのかもしれない。
対する16インチMacBook Proに関しては、バッテリー容量は現行モデル (8,790mAh) よりも少なくなる模様。これはデザイン刷新で本体サイズが薄くなることが影響しているとみられる。
ただしバッテリー容量が少なくなったからといって駆動時間が短くなるとは限らないだろう。次期モデルはIntelプロセッサではなくApple Siliconを搭載する予定。M1チップが良い例だが、電力効率の高いApple Siliconを搭載することでバッテリー駆動時間は現行モデルよりも大幅に増える可能性があるからだ。
同規制当局のデータベースから情報が見つかったということは、発売が近くなっている可能性が高い。一部のアナリストやリーカー、ジャーナリストは来週開催のWWDCで発表される可能性を指摘している。この情報が正しいのかは不明だが、実績のある人物たちの情報であることを踏まえると登場はかなり近いのかもしれない。
新型MacBook Proはデザインの刷新に加えて、MacBook Airやエントリー型MacBook Proで起きたApple Silicon化による大幅な性能向上、複数台の外部ディスプレイへの出力サポート、Touch Barの廃止、SDカードスロットやHDMIポートの復活などが噂されている。
BloombergのMark Gurman氏によると、この新しいチップは8つの高性能コアと2つの高効率コアの合計10コア構成で、GPUは16コアまたは32コアをオプションで選ぶことになるという。M1チップの性能を大幅に超えるものが搭載されることになりそうだ。
WWDCは日本時間6月8日から約5日間にわたり開催される。今年も昨年同様、新型コロナウイルスの影響を考慮してオンラインのみの開催となる。新型ハードのほかには、「iOS 15」 など各種OSの次期バージョンが発表される予定。WWDCの最新情報は当サイトで追っていく予定なので、ぜひ更新情報をチェックいただきたい。
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