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新「Smart Cover」にはディスプレイと描画タブレットが内蔵され、よりスマートに?

Apple純正のiPad用カバー「Smart Cover」は、ただ見た目がスマートなだけのカバーと侮ることなかれ。カバーをめくるとiPadがスリープ状態から復帰し、閉じるとスリープ状態になるという便利機能つき、さらにはカバーの折り目に沿って折り畳むことでiPadを立てるスタンドに大変身するという、見た目も機能もスマートなiPadカバーなのだ。

そんな「Smart Cover」は今後、さらにスマートになるかもしれない。9to5Macによると、現地時間10日、Appleは「Smart Cover」自体にディスプレイや描画タブレットを内蔵する特許を取得したことが明らかになった。

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「Smart Cover」はただのケースにあらず!

Appleが今回提出した特許の申請書によると、「Smart Cover」自体にディスプレイが搭載され、iPadの表示範囲を拡大するのはもちろん、テキストや図などを手書きで入力することができるというもの。

当然、ディスプレイが搭載されるとなると相応の電力が必要になるのだが、特許申請書によると、電力を供給するために「Smart Connector」を使うことになるようだ。

しかし、ここで注目してもらいたいのが「Smart Connector」の穴の個数。現在、「iPad Pro」に搭載されている「Smart Connector」の端子部分は穴が3つ開けられているが、この図では穴が4つになっている

なぜ4つも穴が開けられているのかは不明だが、「Smart Cover」にディスプレイを搭載するとなると、従来の3つ穴では電力供給が足りず動作させることができないのだろうか。もしかしたらより多くの電力を供給するためにAppleは4つ穴式の「Smart Connector」の導入を検討を用しているのかもしれない。

こちらの図では「Smart Cover」のディスプレイ部分が4分割されている。これはおそらく、現行の「Smart Cover」のように「iPad」用スタンドを作るためで、カバー部分が折りたたみができるようにディスプレイが分割されているものと思われる。

4分割されたうちの1つはカレンダーやメールといったアプリのマークが描かれていることから、「iPad」の補助ディスプレイとして利用することが想定されているのかもしれない。また、その他の3つのディスプレイにはソーラーパネルが内蔵され、電力供給の補助的な役割を担う可能性があるようだ。

カバーを折り畳んだ際に「iPad」の背面の位置にくるディスプレイには、ミュージックの楽曲情報やコントロールボタンなどが表示され、直接操作できるようになるようだ

これは家で使う分には便利な機能ではあるとは思うのだが、このディスプレイはユーザーの真後ろにあるため、カフェなどで向かいの席に座っている人に自分が聞いている曲などがバレてしまうのではないだろうか。ちょっと心配だ。

他にも、予定の表示や手書き文字の入力が可能だったり、ペンタブレットのようにイラストを描くことができるといった機能も検討されているようだ。

まだAppleが特許を取得したというだけで、実際に製品化されるかどうかは別の話。この新しい「Smart Cover」を実現させるためには、「iPad」側の「Smart Connector」の穴の数を4つに増やさなければならないなど問題も多数ある

最近発売になった9.7インチ型「iPad Pro」も3つ穴の「Smart Connector」を搭載していることから、4つ穴式の登場はまだまだ先になるだろう。

ただ、これらの機能が搭載された「Smart Cover」は、現モデルとは比べものにならないくらいスマートな「iPad」カバーになる可能性がある。

[ via 9to5Mac ]