任天堂は新型「ニンテンドースイッチ (Nintendo Switch)」の開発に着手していることがわかった。The Wall Street Journalの報道によると、任天堂は「ニンテンドースイッチ」の新型モデルを早ければ2019年夏に発売する計画で、好調だった販売の勢いを維持する狙いであると報じている。
新型ニンテンドースイッチが2019年に登場か
これはThe Wall Street Journalの記者であるTakashi Mochizuki(@mochi_wsj)氏が事情に詳しい業界関係者に聞いた話として伝えており、新型ニンテンドースイッチのハードウェアおよびソフトウェアでの機能、これらを実現させるためのコストについて現在も協議が続いているとのこと。
新型モデルは画面の性能がアップグレードされる予定。現行モデルは液晶モデルが搭載されているが、従来よりも明るい高品質な画面を搭載する。さらに高品質な画面を導入することで、本体の薄型化や電力消費を抑えられる可能性がある。ただし、Takashi Mochizuki氏によると新しい画面は有機ELディスプレイではないとのこと。
発売時期は2019年後半であるとのことだが、早ければ2019年夏にも発売する可能性があるようだ。また、任天堂の宮本茂氏は「ニンテンドースイッチ」のライフサイクルは通常より長くすることを考えていることから、来年の新型ニンテンドースイッチの発売以降も、さらなる新型モデルの登場が予定されている可能性があると報じている。
ニンテンドースイッチは発売以降、好調な販売を継続している。市場調査会社NPDのデータによると、ニンテンドースイッチは北米の家庭用ゲーム機市場(8月)で首位。さらにソフトウェア販売に関しても好調を維持している。
さらに、今後は「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」などのビッグタイトルも控えていることもあり、今後も販売数の増加が見込める。しかし、発売当初のような勢いはさすがに無くなってきたことから、新型モデルの投入によって再び販売数を加速する狙いなのかもしれない。
新型モデルは、おそらく大幅なデザイン変更はないものと予想される。Takashi Mochizuki氏は「機能についても多くが現行機と共通し、既存のスイッチ向けソフトにも対応する」と伝えており、現行モデルを購入したユーザーが買い換える必要はほぼないものとみられる。しかし、一時は小型モデル「ニンテンドースイッチ ミニ」の登場を予想する報道もあることから、今後の協議次第ではどうなるかは分からない。
ちなみに、ニンテンドースイッチに「モバイル性」という御株を奪われてしまった「ニンテンドー3DS」についても今後どうなるか分かっていない。
任天堂は今後も販売を継続すると宣言しているが、ニンテンドースイッチが登場してからは、「ニンテンドー3DS」向けタイトルは確実に減少傾向。
新型モデルの登場に期待する声もあるが、据え置きとモバイルを両立できるニンテンドースイッチが存在する以上、新型「ニンテンドー3DS」が登場する可能性は想像以上に低いのかもしれない。