Netflixが、3D立体音響機能である 「空間オーディオ」 に対応した。iPhoneやiPad向けに配信されているNetflixアプリの最新バージョン(14.2.0)において、AirPods ProとAirPods Max使用時に利用可能だ。
これらのデバイスではダイナミックヘッドトラッキング機能も利用できる。ユーザーの頭の位置を認識し、音の出る位置を固定。よりリアルな映像体験が可能だ。
NetflixアプリがiPhone・iPadで空間オーディオをサポート
空間オーディオ機能とは、音楽を “立体的” に聴くことができる立体音響機能。Apple Musicでは今年6月に導入されている。
そしてダイナミックヘッドトラッキングは、ユーザーの頭の向く方向に合わせて調整された立体音響を楽しめる、空間オーディオの一部機能。音が出る位置を固定することで、ユーザーが向く方向を変えたときに音の出る方向が変わるというもの。たとえば、画面と逆方向を向いたら、背後から音が鳴っているように聞こえる。
Netflixにおける空間オーディオ機能は、ダイナミックヘッドトラッキングがセットのようだ。そのためか、Apple Musicでは空間オーディオ機能が利用できるBeats Studio BudsでもNetflixの空間オーディオ機能を利用することはできず、対応オーディオデバイスはAirPods ProやAirPods Maxのみに限られている。
Netflixの空間オーディオ機能は、同規格に対応したコンテンツで利用できる。利用可能かどうかはiPhoneおよびiPadのコントロールセンターで確認可能。音量調節ボタンを長押しして空間オーディオのメニューが表示されたら、対応しているということになる。
Netflixの空間オーディオに対応しているデバイス、オーディオデバイスは以下のとおり。
対応デバイス
- iPhone 7以降のiPhone
- iPad Pro(12.9インチ/第3世代以降)
- iPad Pro(11インチ)
- iPad Air(第3世代)以降
- iPad(第6世代)以降
- iPad mini(第5世代)以降
対応オーディオデバイス
- AirPods Pro
- AirPods Max
これまで空間オーディオが利用できるコンテンツはApple MusicやApple TV+などに限られていたが、Netflixが対応したことで、AirPods ProとAirPods Maxの活躍機会は増えることだろう。
なお、Appleは今秋にApple TV 4Kで空間オーディオ機能を対応させる予定。もしNetflixがApple TVでも空間オーディオに対応すれば、いよいよ大画面で空間オーディオを利用した映画・ドラマを視聴できるようになるはずだ。
(via 9to5Mac)
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