
Nature株式会社は、家庭向けEV充電のスマート化を図る新製品「Nature EV Switch」の個人向け販売を公式サイトで開始した。あわせて、現地調査から設置工事までを一括で支援する「Nature EV Switch設置サービス」も提供する。
これまで法人向けに展開してきた同製品を一般ユーザーにも開放し、家庭でのEV充電の利便性向上と普及拡大を狙う。
家庭向けEV充電の“後付けIoT化”を担うデバイス
「Nature EV Switch」は、既存のEV充電用コンセントに接続して使用するスマートEV充電コントローラー。内蔵のLTE通信機能を通じてクラウドと連携し、充電状況の可視化や遠隔操作、タイマー制御などを実現する。
従来は法人向けに提供されてきたが、個人ユーザーからの購入要望が多かったことを受け、今回一般販売に踏み切った。
EVの普及に伴い、自宅での充電環境の整備は重要性を増している。一方で、既存の設備は単純な電源供給にとどまるケースが多く、エネルギーの使い方や充電タイミングの最適化までは踏み込めていなかった。同製品はこうした課題に対し、既設コンセントを活かしたまま機能を拡張できる点に特徴がある。
製品仕様は、本体サイズが高さ174mm、幅87mm、奥行き54mm、重量は500g。単相AC200V(50/60Hz、16A)に対応し、通信は4G LTE(LTE-M)を利用する。使用温度範囲はマイナス10度から40度、防雨型でIP44相当の防水・防塵性能を備える。型番はEVSW-6B1で、ブラックとホワイトの2色を用意する。セキュリティ面では、JC-STARの★1を取得している。
設置には電気工事と外壁または外構工事が必要で、壁面への埋め込みや露出ボックスでの取り付け、屋外コンセント支柱への設置に対応する。利用には別途、EV充電用コンセント(200V)と、電力制御機能を備えたMode2対応充電ケーブルが必要だ。
なお、東京都の令和7年度戸建住宅向け充電設備普及促進事業において、要件を満たせば助成対象となる外付け通信機器にも該当する。
アプリ連携で充電の見える化と自動化に対応
操作はスマートフォン向けアプリ「Nature Home」から行う。充電のオン/オフ操作に加え、スケジュール設定や天気予報と連動した自動制御にも対応する。日々の充電を状況に応じて調整でき、電力の使い方を効率化できる。
同社のエネルギー管理製品「Nature Remo E」シリーズと組み合わせた場合は、太陽光発電の余剰電力を活用した充電や、ブレーカー落ちを防ぐ制御も行える。家庭全体の電力状況を踏まえた運用が可能だ。
今回開始した「Nature EV Switch設置サービス」は、現地調査、見積もり、施工までをワンストップで提供するもの。申し込み窓口はNatureが担い、実際の工事は提携施工店が行う。導入ハードルを下げる狙いがある。
サービス開始を記念し、既存のNature製品ユーザーを対象にしたキャンペーンも実施する。先着200名限定で、設置前の現地調査費用が無料となる。対象は「Nature Remo」シリーズおよび「Nature Remo E」シリーズの利用者で、期間は2026年5月31日23時59分まで。
同社は今後、ハウスメーカーや自動車関連企業、商社などとの連携を進め、販売やサービスの拡大を図る方針だ。家庭におけるEV充電の高度化を後押しする製品として、導入の広がりが注目される。
(画像:Nature)
