デジタル庁、「マイナアプリ」を提供開始。iPhoneのマイナンバーカードでパスポート申請に対応

デジタル庁は8月25日、スマートフォン向けアプリ「マイナアプリ」の提供を開始した。従来の「マイナポータルアプリ」に「デジタル認証アプリ」の仕組みを統合し、マイナンバーカードを使った認証や署名、情報連携などを1つのアプリで扱えるようにした。

同日には、行政手続きのオンライン窓口「マイナポータル」のパスポート(旅券)申請画面と操作手順も刷新。iPhoneに搭載したマイナンバーカードから必要な情報や顔写真データを読み取り、パスポートを申請できるようになった。

スポンサーリンク

マイナンバーカードの認証を「マイナアプリ」に集約

「マイナアプリ」は、行政機関や民間事業者のサービスで、マイナンバーカードを使った本人確認や電子署名、情報連携などを行うためのアプリだ。実物のマイナンバーカードに加え、スマートフォンに搭載したマイナンバーカード機能(電子証明書)も利用できる。

2026年6月時点で、e-Taxなどの行政手続きをはじめ、銀行口座の開設、民間サービス、大学のアカウント利用など300以上のサービスに対応している。スマートフォンへのマイナンバーカード設定や、行政機関からのお知らせをプッシュ通知で受け取る機能も備える。

すでに「マイナポータルアプリ」を利用しているユーザーは、アプリを最新版にアップデートすることで「マイナアプリ」を利用できる。初めて利用する場合は、マイナンバーカード本体と数字4桁の利用者証明用暗証番号が必要だ。

利用時には、スマートフォンの端末ロック設定も必須となる。PIN、顔認証、指紋認証などを設定しておく必要がある。

マイナンバーカードを紛失した場合は、マイナンバー総合フリーダイヤルに連絡することでカードを一時的に利用停止できる。カードを停止すると、マイナアプリでの認証や署名も自動的に利用できなくなる。

なお、マイナ保険証の登録や自己情報の確認、各種オンライン申請などは、引き続きWeb版のマイナポータルで提供する。マイナアプリはマイナポータルのすべての機能を置き換えるものではない。

スポンサーリンク

iPhoneのマイナンバーカードでパスポート申請

マイナポータルのパスポート申請では、iPhoneに搭載したマイナンバーカードを使って手続きを進められるようになった。

従来は、iPhoneのマイナンバーカードでマイナポータルにログインできても、パスポート申請の画面では券面情報の入力補助や顔写真データの取得ができなかった。そのため、ログイン後の申請手続きでは別途情報を入力する必要があった。

今回からは、iPhoneに搭載したマイナンバーカードから、申請に必要な4情報と顔写真データを読み込める。マイナンバーカードの情報を利用しながら、スマートフォンで申請を進められる。

パスポートのオンライン申請は、受け取り時の1回だけ窓口へ行けばよく、紙の証明書を用意する必要もない。2025年のオンライン申請率は36%に達しており、デジタル庁は外務省と連携し、オンライン申請の利用拡大を進めている。

子供などのパスポートを親権者や法定代理人が申請する場合についても事前の準備を減らす工夫が行われている。従来は代理人設定や戸籍符号の請求が必要だったが、新しい申請画面では、表示される質問に順番に答えることで、事前準備なしに代理申請を進められる。

国外転出済みのマイナンバーカードを持つユーザーは、マイナポータルからパスポートの切り替え申請を行い、居住地域の在外公館で受け取れる。

申請の初期段階では、質問への回答から適切な申請種別を案内。マイナンバーカードやパスポートから読み取った情報を使い、年齢やパスポートの有効期間を機械的に判定する仕組みも導入した。たとえば、パスポートの有効期限が切れているにもかかわらず、誤って切り替え申請を選ぶケースを防ぎやすくしている。

顔写真の登録では、撮影前に申請で使えない写真の具体例を表示する。撮影・アップロードした写真は、画面上で画像サイズの調整や切り抜きも行える。

申請を途中で中断した場合は、マイナポータル内にデータを一時保存できる。従来は申請データをファイルとして端末に保存する方式だったが、今回からマイナポータル内に保存して、後から手続きを再開できる。

なお、今秋に予定されているAndroid端末でのマイナンバーカード(スマホ用電子証明書)対応では、パスポート申請には対応しない予定となっており、順次対応を検討するという。

関連リンク

(画像提供:デジタル庁)

アプリ
FOLLOW US
タイトルとURLをコピーしました