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MSIからハンドヘルドPC 「MSI Claw」 登場。Intel Core Ultra 7を搭載

現地時間1月8日、米ラスベガスで開催されている世界最大のテクノロジー見本市 「CES 2024」 にあわせて、MSIはハンドヘルドPC 「MSI Claw」を発表した。

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過熱するハンドヘルドPC市場にMSIも参戦

「MSI Claw」 は、Windows 11をOSとして組み込んだハンドヘルドデバイス。Windows PCとして動作するのはもちろんのこと、PC向けに展開されているXboxタイトルや、SteamやEpic Gamesストアなどで展開される各種ゲームタイトルをポータブル環境でプレイできる製品となる。

本体は人間工学に基づいた形状を採用しており、握りやすいグリップと最適な重量のバランスなどを実現。さまざまな手のサイズに快適にフィットし、快適なゲーム体験を提供する。

ROG Ally

ハンドヘルドPCといえば、Steam DeckやROG Allyなどが市場を拡大し、追ってSIE (ソニー・インタラクティブエンタテインメント) からPlayStation Portalリモートプレーヤー、LenovoからLegion Goが投入され話題になった。これらに続くかたちでMSIからもハンドヘルドデバイスが登場することになる。

ROG Ally、Legion GoなどはAMDのRyzenプロセッサー (AMD Ryzen Z1 Extremeなど) を搭載していたが、「MSI Claw」 にはIntelの最新プロセッサ 「Intel Core Ultra」 を搭載するのが特徴となる。展開する構成はすべて発表されていないが、最大でCore Ultra 7 155H を搭載するとのこと。

Core Ultra 7は、昨年12月に発表されたばかりのIntelの最新CPUだ。パフォーマンス重視のPコア、効率重視のEコアに、省電力のLP Eコアが加わった。負荷の低い処理はLP Eコアが担当し、それ以上の性能が必要になった際にPコア、Eコアを呼び出すことで省電力性を高めている。 155Hのコア構成は、パフォーマンス重視のPコアx6、効率重視のEコアx8、省電力のLP Eコアx2。スレッド数は22。

内蔵メモリは、16GBのLPDDR5オンボードメモリ。グラフィックスはIntel Arc Graphics。スーパーサンプリング技術の 「Intel XeSS」 にも対応し、高精細なグラフィックをスムーズなゲームプレイで楽しめる。

ディスプレイは、7インチ (1920 x 1080/FHD) のIPSパネル相当の液晶。タッチ操作に対応し、リフレッシュレートは最大120Hz、画面輝度は500ニト。

インターフェースは、Thunderbolt 4ポートx1、microSDカードリーダーx1、オーディオコンボジャックx1。内蔵スピーカーは2Wのものが2基。電源ボタンには指紋センサーが内蔵される。

通信は、Wi-Fi 7およびBluetooth v5.4をサポートする。

本体サイズは、幅94 x 奥行き117 x 高さ21.2mm。重量は675g。本体カラーはブラックのみ展開。

バッテリーには、6セル合計53Whrの充電式リチウムイオンポリマーバッテリーを採用。フルワークロードで最大2時間の駆動が可能だという。

冷却システムには、効率的に熱を放散するデュアルファンとヒートパイプによる 「MSI Cooler Boost Hyperflow」 を搭載し、イントラフロー熱設計は内部コンポーネントを冷却するための空気流を最適化。トップクラスのゲームパフォーマンスを確保するとしている。なお、充電は最大65W出力のPD 3.0高速充電に対応する。

発売時期は2024年後半を予定。価格などの詳細は今後発表されるものとみられる。

(画像:MSI)