
モトローラ (Motorola) は現地時間4月24日、米ニューヨークで新製品発表イベント 「Motorola Grobal Mega Launch 2025」 を開催。新型折りたたみスマートフォン 「motorola razr 60 ultra」 「motorola razr 60」 を発表した。
「motorola razr 60 ultra」 「motorola razr 60」 は、モトローラの折りたたみスマートフォン 「razr」 シリーズの最新モデル。「motorola razr 60 ultra」 はハイエンドモデル、「motorola razr 60」 はミッドレンジモデルという立ち位置で、性能・仕様はそれぞれ大きく異なる。
しかし、共通していることはIP48準拠の防水防塵性能を備えた新設計のチタン補強ヒンジを搭載し耐久性能が向上していること、そして独自のAI機能である 「moto ai」 が強化されていることが挙げられる。
motorola razr 60 ultra

ハイエンドモデルの 「motorola razr 60 ultra」 は、razrシリーズ史上最大となる7.0インチLTPO AMOLEDメインディスプレイを搭載した、折りたたみスマートフォンだ。
解像度は1224 x 2912、リフレッシュレートは165Hzで、HDR10+に対応。ピーク輝度は4,500ニトと前モデルから向上しており、直射日光下でも優れた視認性を確保している。
外側には、4インチのLTPO AMOLEDディスプレイを搭載。解像度は1272 x 1080、リフレッシュレートは165Hzで、ピーク輝度は3,000ニト。
デザイン面では、背面にレザー調、木目調、アルカンターラ調といった高級感あふれる素材を採用。カラーバリエーションもRio Red、Scarab、Mountain Trail、Cabaretの4色を揃え、いずれも色見本帳で有名なPANTONEとのコラボカラーとなっている。

ヒンジ部分には新設計のチタン補強構造を導入し、従来比で約4倍の耐久性を実現。IP48相当の防塵・防水性能と相まって、日常使いの安心感を一段と高めている。また、カバーディスプレイにはCorning製のGorilla Glass Ceramicを採用しており、耐傷性・耐衝撃性も向上している。
本体左側面には、moto aiの専用ボタンを搭載。これはrazr 60 ultraのみの特徴となっており、下位モデルのrazr 60には非搭載。さらに、Google GeminiやMicrosoft Copilot、PerplexityとAIアシスタントの選択肢を設けたことで、ユーザーは好きなAIエージェントと対話したり、より高度な情報取得やタスク管理が可能となっている。
パフォーマンス面では、Qualcommの最新チップ 「Snapdragon 8 Elite」 を搭載。16GBのLPDDR5X RAMと、512GBまたは1TBのストレージを組み合わせる。ゲーミング用途はもちろん、AI処理や動画編集といったヘビーな作業もそつなくこなせるだろう。
バッテリーは4,700mAhと大容量で、68Wの急速有線充電と30Wのワイヤレス充電に対応。5Wのリバース充電もサポートする。
カメラは背面に50MPのメインセンサー(f/1.8、OIS対応)と、マクロ撮影も可能な50MP超広角センサーを搭載。これまでは広角+望遠の組み合わせだったのが、広角+超広角の組み合わせに変化している。アウトカメラでセルフィーを撮影する際には超広角が有用であることから、それを重視した結果と思われる。
インカメラも32MPから50MPへと高解像度化されており、セルフィーやビデオ会議でも鮮明な映像が得られるように。
加えて、AI機能「Signature Style」により、シーンに最適な色調補正や構図調整が自動で行われるなど、ユーザーの手間を最小限に抑えつつ高品質な写真が撮影可能となっている。
AI機能については、モトローラの独自AI 「moto ai」 の搭載により、ユーザーの操作をサポートする多彩な機能が提供されている。画面上の情報を解析し、次に行うべき操作を提案する 「Next Move」 。通知を要約する 「Catch Me Up」 。目線だけでAIを起動する 「Look and Talk」 は、razr 60 ultra限定の機能だ。
通信は、Bluetooth v5.4とWi-Fi 7をサポート。SIMは物理SIMとeSIMをサポートし、NFCをサポートする。
「motorola razr 60 ultra」 の価格は、16GB+512GBモデルが$1,299 (約1350ユーロ) から。1TBモデルはモトローラオンラインストアのみでの販売となり、価格は未発表となっている。米国では5月7日から予約開始、5月15日より販売開始予定。
なお、日本での発売は現時点では未定。
製品名 | motorola razr 60 ultra |
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メインディスプレイ | 7.0インチ LTPO AMOLED 解像度:1224 x 2912 リフレッシュレート:165Hz 画面輝度:4,500ニト HDR:HDR10+ |
カバーディスプレイ | 4インチ LTPO AMOLED 解像度:1272 x 1080 リフレッシュレート:165Hz 画面輝度:3,000ニト |
カラーバリエーション | Rio Red / Scarab / Mountain Trail / Cabaret |
ヒンジ構造 | チタン補強構造 |
防塵・防水性能 | IP48相当 |
SoC | Snapdragon 8 Elite |
RAM | 16GB (LPDDR5X) |
ストレージ | 512GB / 1TB (1TBは公式ストア限定) |
バッテリー容量 | 4,700mAh |
充電 | 有線:最大68W ワイヤレス充電:最大30W リバース充電:5W |
背面カメラ構成 | メイン:5000万画素 (f/1.8、OIS) 超広角:5000万画素 (マクロ対応) |
インカメラ | 5000万画素 |
通信 | Bluetooth v5.4 / Wi-Fi 7 / NFC |
価格(16GB+512GB) | $1,299 (約1,350ユーロ) |
発売日(米国) | 予約:5月7日 / 発売:5月15日 |
日本での発売 | 未定 |
motorola razr 60

「motorola razr 60」 は、「motorola razr 60 ultra」 の下位モデルにあたる折りたたみスマートフォン。内蔵するSoCはMediaTek Dimensity 7400であるため、ミッドレンジモデルという位置付けだ。
内側のメインディスプレイには、6.7インチのLTPO AMOLEDディスプレイを搭載。解像度は1080 x 2640、リフレッシュレートは120Hzで、HDR10+に対応する。
外側には、3.6インチのAMOLEDディスプレイを搭載。解像度は1056 x 1066、リフレッシュレートは90Hzで、ピーク輝度は1,700ニト。
新設計チタン補強ヒンジにより、耐久性が向上したほか、上位モデルと同様にIP48相当の防塵・防水性能を備えたことで、より安心して使えるようになった。カラーラインナップは、Spring Bug/Gibraltar Sea/Lighest Skyの3色展開。

SoCはMediaTek Dimensity 7400を搭載。12GBのRAMと、512GBのストレージを組み合わせる。
バッテリー容量は4,500mAhで、30Wの有線充電と15Wのワイヤレス充電に対応する。
カメラは背面に50MPのメインセンサー (f/1.7、OIS対応) と、13MP超広角センサーを搭載。インカメラは32MPで、高品質なセルフィー撮影が可能だ。
AI機能については、上位モデルと同様にモトローラの独自AI 「moto ai」 を搭載。画面上の情報を解析し、次に行うべき操作を提案する 「Next Move」 や通知を要約する 「Catch Me Up」 などが利用できる。
通信は、Bluetooth v5.4とWi-Fi 6Eをサポート。SIMは物理SIMとeSIMをサポートし、NFCをサポートする。
「motorola razr 60」 の価格は700ドルから。米国では5月7日から予約開始、5月15日より販売開始予定。日本での発売は現時点では未定。
(画像提供:Motorola)