米Microsoftは3月18日、永続ライセンスの次期オフィススイート 「Office 2024」 を2024年後半に提供すると発表した。
個人向けの 「Microsoft Office 2024」 と、法人向けの 「Microsoft Office LTSC 2024」 を提供し、どちらも32bit版および64bit版の両方を提供し、OSはWindows 10/11とMacをサポートする (Armデバイスの場合はWindows 11が必須)。サポートはリリースから5年間を予定。
一般発売は今年後半に始まる予定だが、法人向けの 「Office LTSC 2024」 については今年4月より商用プレビューが提供される。
価格については、個人向けは据え置き。法人向けの 「Office LTSC Professional Plus」 「Office LTSC Standard」 「Office LTSC Embedded」 および各アプリケーションは10%の値上げとなる (米国の場合、日本版については未定) 。
Officeはクラウドをベースとしたサービス提供が優先されているが、一方でクラウドベースのMicrosoft 365の機能の更新を受け入れることができない環境や、インターネットに接続されていない特殊なシステムで利用することを考慮したオンプレミスの解決ソリューションとして、クラウドベースとは別に永続ライセンスの提供が続けられている。オンプレミス版はこれまで 「Office 2016」 「Office 2019」 「Office 2021」 が販売されており、これに新たに 「Office 2024」 が提供されるかたち。
「Office LTSC 2024」 では、以前の永続ライセンス版と同様、Microsoft 365に見られる、過去リリースされた機能を基盤に構築され、新機能としてはOutlookでの新しい会議作成オプションや検索の強化、ダイナミックチャートや配列を含む数十の新しいExcel機能や関数、パフォーマンス、セキュリティ、アクセシビリティの改善が含まれる。
一方で、リアルタイムのコラボレーション機能や、AIによる自動化、クラウドベースのセキュリティ機能などは提供されない。これは、前述のオンプレミスのソリューションを必要とする場合に対応するためのもので、特に医療機器や製造ライン上のプロセス制御デバイスなどの分野で重要となる。また、「Visio」 「Project」 の追加情報は今後数カ月内に提供される予定だ。
Upcoming preview of Microsoft Office LTSC 2024 – Microsoft Community Hub
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(画像:Microsoft)