HUAWEI MateBook X Pro NEW レビュー | 画面占有率91%のほぼ全面ディスプレイ、最新プロセッサ搭載した期待の新モデル

6月2日、ファーウェイ・ジャパンは新型スマートフォン 「P40 Pro 5G」 などを含む複数の新製品を国内向けに発売することを発表した。

同発表内では、ファーウェイのラップトップPC 「MateBook」 シリーズの最新ハイエンドモデル 「MateBook X Pro NEW」 も発表。画面占有率91%のベゼルレスディスプレイや最新の第10世代Intel Coreプロセッサを内蔵するなど、最新モデルにふさわしいスペックになっている。

今回、この 「MateBook X Pro NEW」 の実機をお借りし、使用感などをチェックすることができた。同モデルの購入を検討中の方は参考にしていただきたい。

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デザイン・仕様

まずは 「MateBook X Pro NEW」 のデザインについて。

筐体は高級感のあるメタルボディとなっていて、エッジ部分にはダイヤモンドカットが施されているため、ライトや太陽光がキラリと反射する。本体サイズは幅304×縦217×厚さ14.6mmで、重量は約1.33kg。ハイスペックながらコンパクトで持ち運びやすさも考慮されているのが特徴だ。

そして本製品の注目ポイントの一つがディスプレイ。画面サイズは従来から変わらずの13.9インチだが、ベゼル幅約5mmの狭額縁デザインにより、ほぼ全面がディスプレイとなっている。画面占有率は驚異の91%だ。

画面解像度は3,000×2,000(600万ピクセル、260ppi)で、コントラスト比は1500:1、最大輝度は450ニトと、写真などの編集にも適したディスプレイになっている。

スタートメニュー長押し時

また、ディスプレイはタッチ操作にも対応しており、ズームやスクロールなどを直感的に操作することができる。3本指でスワイプすれば、スクリーンショットを撮影することも可能だ。

本体側面には各種ポート類が並ぶ。左型にはUSB Type-Cポートが2つと3.5mmオーディオジャック、右側にはUSB Type-Aポートが搭載されている。最近のラップトップPCは端末の薄型化のためにType-Aポートを搭載しないものも多いが、「MateBook X Pro NEW」 は変わらず搭載している。Type-A接続のアクセサリを多用することが多い方には嬉しい仕様だ。

さらに 「MateBook X Pro NEW」 には、HDMI端子やVGA端子を拡張できる 「HUAWEI MateDock 2」 が同梱されてくるため、わざわざ変換アクセサリを別途購入する必要がない。本体のType-Cポートと 「HUAWEI MateDock 2」 があれば、ほとんどの外部ディスプレイを使うことができるだろう。

「MateBook X Pro NEW」 は、最新の第10世代Intel Core i5/i7プロセッサとNVIDIA GeForce MX250が搭載。マルチタスクはもちろん、ゲームや写真編集などの重めな作業をする方でもほとんど困ることはないだろう。メモリは最大16GBで、ストレージは1TB SSDとなっている。

また、これほどのコンパクト性・高スペックでありながら、バッテリー持ちは優秀だ。56Whの大型バッテリーの搭載により、Core i7モデルは最大14.9時間、Core i5モデルは最大14.6時間のバッテリー持ちを実現している。もちろん作業によってバッテリー持ちは大きく変化するため、上記の数字はあくまで参考程度にしていただきたい。

バッテリーの充電には同梱されている65WのUSB Type-C充電器を使用する。急速充電に対応していて、わずか30分の充電で最大6時間使用し続けることができるようになる。また、こちらの充電器はファーウェイのスマートフォンやタブレットなども急速充電できるため、複数のファーウェイ製品を持っているなら一つあるだけで充電器を使い回せるというメリットもある。

キーボードはバックライト付きのフルサイズ日本語キーボードが搭載 (写真のキーボードは海外仕様) 。ラップトップPCらしくキーは薄めだが押し心地は浅すぎず、タイピングはしやすかった。タイプ音もカチャカチャと甲高い音はせず、静音性に優れる。

キーボード中央の 「F6」 キーと 「F7」 キーの間には、約100万画素のポップアップカメラが搭載されている。ポチっと押すことでカメラが出現する仕組みで、物理的にカメラを非表示にすることができるため、動画配信やビデオ通話などでは終了時にカメラをポチッとしまっておくことで、意図しない映像の誤配信を防ぐことができる。

スピーカーは全部で4基搭載されていて、ラップトップPCの割にはしっかりとしたサウンドを楽しむことができる。内蔵マイクも4基あり、ノイズリダクション機能により雑音を低減することができるため、ビデオ会議などにも適している。

電源ボタンはキーボードの右上に配置されている。こちらのボタンは電源ボタンでありながら指紋認証センサーも搭載されていて、一瞬で指紋を判別してすばやくサインインできるようになっている。筆者は頻繁に手荒れに悩まされており、指紋認証がうまくいかないことが多いのだが、そんな筆者の指でもしっかりと認証することができた。認証スピードもかなり速く、ストレスなく使えるはずだ。

そしてファーウェイのスマートフォンを使っているユーザーに嬉しい機能も。スマホ側の画面を 「MateBook X Pro NEW」 に表示する 「Huawei Share」 のマルチスクリーンコラボレーションだ。

同機能はNFC機能とEMUI10以上を搭載したファーウェイスマホが対応しており、「MateBook X Pro NEW」 の矢印キーボード下にある 「Huawei Share」 アイコン部分にスマホを接触させることでPCとスマホを接続して使用する。

画面は表示だけでなくPC側でのタッチ操作にも対応しており、さらにキーボードを使ってスマホに文字を入力することもできる。スマホ側でコピーした文字やファイルをPC側でペーストするなど、端末をまたいでのコピー&ペーストにも対応している。スマホとPCの両方を使って作業することが多い方にはオススメの機能だ。

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残念だった点

以上が 「MateBook X Pro NEW」 の特徴となる。全体的にハイスペックラップトップPCとしては申し分ない性能であることは確認できたが、2点だけ注意したいことがある。

まずは光学ドライブが搭載されていないこと。最近のラップトップPCは薄型化のために光学ドライブを搭載しない製品が多くなっているが、「MateBook X Pro NEW」 も同じだ。もし使用する機会があるなら、別途外付けの光学ドライブを購入する必要がある。

また、ポップアップカメラのカメラアングルにも若干の難あり。一般的なラップトップ端末は画面上部にカメラがあるのに対し、「MateBook X Pro NEW」 はかなり低い位置にあるため、映像配信時にはかなり見上げるようなカメラアングルに。キーボードを入力しながら配信すると手がもろに映り込んでしまう。もしカメラアングルにこだわりたいならWEBカメラを購入しよう。

まとめ

「MateBook X Pro NEW」 は画面占有率91%のベゼルレスディスプレイや最新プロセッサの搭載などにより、ハイエンドラップトップPCにふさわしい高スペックに仕上がっている。

加えて、持ち運びやすいコンパクト設計やタッチ操作への対応、USB Type-Aポートの搭載、長時間のバッテリー持ちなど、多くのユーザーにとって嬉しい仕様となっている。またセキュリティ性重視のポップアップカメラやファーウェイスマホと連携して使用できる 「Huawei Share」 など、ユニークな機能にも好感が持てる。

昨今は新型コロナウイルスの影響でテレワークやオンライン会議を導入する企業が多くなっており、ラップトップPCなどの需要が増えている。「MateBook X Pro NEW」 は高級感のある筐体デザインのおかげでビジネス用としても使いやすく、性能も高いことから、購入を検討してみてはどうだろうか。

「MateBook X Pro NEW」 は各家電量販店やECサイトで購入可能。Core i5モデルとCore i7モデルの2種類が用意されているため、自分の求めるスペック・価格のモデルを選んでいただきたい。

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