現地時間3月19日、Appleは開発者向けにmacOSの最新ベータ版「macOS High Sierra 10.13.4 beta 6」を公開した。
本来、ベータ版のリリースノートには、最新のベータ版である旨だけが記載されているのだが、フランスの開発者向けに公開された「beta 6」のリリースノートに、正式版「macOS High Sierra 10.13.4」のものと思われるリリースノートが誤って掲載されていたことが判明した。
正式版「macOS High Sierra 10.13.4」では、Business ChatやeGPUのサポートが追加
リリースノートによると、正式版「macOS High Sierra 10.13.4」では、iMessageの新機能「Business Chat」や、eGPUのサポートが追加されるとのこと。翻訳したリリースノートは以下の通りだ。
- 米国とカナダのメッセージアプリで「Business Chat」をサポート
- 外部GPU(eGPU)のサポートを追加
- iMac Proで一部のアプリケーションに影響するグラフィックの問題を解決
- Safariに右端の開いているタブに移動するためのキーボードショートカット「Command + 9」を追加
- Safariのブックマークを右クリックして[並べ替え]を選択することで、名前もしくはURLでのソートができるように
- メッセージアプリでリンクが表示されない不具合を修正
- SafariでWebフォームの要素が選択されている場合にのみ、ユーザー名やパスワードを自動入力するようにし、機密データの保護性能を向上
- 暗号化されていないWebページでクレジットカードのデータやパスワードが入力が必要な場合に警告を表示するように
- 特定の機能で個人情報がどのように使われるかの説明を表示
このうち、「Business Chat」は、地図アプリやSafari、Siri、スポットライト検索などから直接企業名を検索することで、すぐにiMessageで企業のカスタマーサポートに問い合わせができるようになる機能。
Appleは以前、同機能の導入を発表していたが、ようやく正式版「macOS High Sierra 10.13.4」で使えるようになる模様。おそらく同時期に発表される正式版「iOS 11.3」でも利用できるようになるのではないだろうか。
ただし、リリース時点で「Business Chat」が使えるのは米国とカナダだけのようなので、日本ではまだしばらくは利用できない可能性が高い。
また、eGPUのサポートは、昨年の「WWDC 2018」で発表されたもので、すでに「macOS High Sierra 10.13.4」のベータ版では動作していることが明らかになっている。このまま問題がないようであれば、正式版でも利用できるようになることが予想される。
[ via 9to5Mac ]