本日、Appleはデベロッパー向けカンファレンス「WWDC 2016」を開催し、その中でMacの次期OSを発表した!
発表によると、「OS X」の名称は「macOS」に変更となり、今年リリースとなる最新の「macOS Sierra」で、多くの新機能が発表されているので詳細をお伝えする。
次期「OS X」の名称は「macOS Sierra」
事前の予想通り、「OS X」の次期OS名は「macOS」に変更。そして今年リリースされる最新版は「macOS Sierra」になることが発表された。以下、発表された新機能を紹介していく。
他のデバイスとの連携が大幅に強化
「macOS Sierra」は他のデバイスとの連携機能が大幅に強化されている。
例えば「Apple Watch」で「Mac」のログイン認証が自動でできるようになっていたり、「Mac」や「iPad」にペーストすることができる「ユニバーサルクリップボード」という機能が新たに追加。
また、デスクトップのフォルダを他のMacやiPhoneからでも見れるようになるといった機能も追加になるようだ。
すべてのアプリのタブ化や動画のピクチャインピクチャに対応
まだまだ「macOS Sierra」には新機能がある。
まずはストレージの最適化だ。いわゆる「Windows」の「ドライブの最適化」に似た機能で、ファイルの使用頻度などから不要なファイルを自動的に選別し、削除してくれる。
デモではこの処理を使って、残りの容量を20GBから150GBまで増やしていた。
次がアプリのタブ化についてだ。
現在はFinderなどのアプリでしかタブ化することができないが、今回の「macOS Sierra」ではサードパーティーのアプリを含め、すべてのアプリをタブ化することができるようになるとのこと。
そして、Macで動画を見ながら作業することが多い人に朗報だ!
YouTubeなどのアプリで再生中の動画を小さく縮小して画面の一番上に表示させる「ピクチャインピクチャ」機能が追加となった。わざわざYouTubeアプリを画面に出しておく必要がなくなるので、作業の効率が良くなること間違いなしだ。
いよいよ「Siri」がMacにやってくる!
待ちに待った「Siri for Mac」が、「macOS Sierra」から搭載される。
起動した「Siri」は画面の右上に表示され、「Spotlight検索」やiTunesのコントロールなど様々なアクションをすることができるという。
「Apple Pay」がSafari上でも利用することができるように
「macOS Sierra」は「Apple Pay」をサポートし、「Apple Pay on the web」と呼ばれる機能を搭載する。これは、Safari上で商品の購入ページにアクセスし、「Apple Pay」が利用出来る「Touch ID」搭載デバイスで指紋を認証することで決済することができるというもの。
日本ではまだ「Apple Pay」のサービスが開始されていないので使用することができないが、利用出来る国では「macOS Sierra」をインストール後、すぐに使えるようになるようだ。
「macOS Sierra」の一般リリースは今秋を予定しており、本日からデベロッパー向けプレビュー版が提供開始され、パブリックベータテスターには7月頃にリリースされる予定。そして、一般向けのリリースは今年の秋頃を予定しているとのことで、おそらく9月か10月頃になると思われる。