MacBook Pro 2018のキーボードは埃を侵入させないためのシリコンの”膜”が導入 問題視されていたキーの不具合解消へ

Appleが、MacBookやMacBook Proに採用しているバタフライ式キーボードは、特定のキーだけ反応しなくなる、特定のキーが連打されてしまうなど、多くの問題を抱えてきた。

ユーザーから多くの報告が寄せられたこともあり、先日には一部のMacBookやMacBook Proのキーボードの無償修理プログラムも発表。実質的にAppleはキーボードの問題を認めることとなった。

同プログラムの発表からわずか3週間弱で第3世代バタフライ式キーボードを搭載した新型「MacBook Pro 2018」を発表しているが、Appleはこの新型キーボードは静粛性が増したとだけ発表しており、肝心のキーボードの問題に対処したのかについては不明となっていた。

しかし、数々の製品を丁寧に分解することで有名なiFixitが新型MacBook Proのキーボードを分解したところ、キーボードの問題を解決するための工夫が凝らされていることが明らかに。詳細は以下から。

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第3世代バタフライ式キーボードは埃の侵入を防ぐ構造に

iFixitの分解レポートによると、AppleはMacBook Pro(2018)のキーの下に、シリコン製の”膜”を配置しているという。これは、キーとバタフライ構造のメカニズムをセパレートするだけでなく、埃や液体の侵入を防ぐためのものであることが予想される。

これまで、たびたび報告されてきたキーボードの不具合は大抵が埃などの異物の混入がメインとされてきたため、この膜を導入することでキーボードの物理的な不具合を生じる可能性を減らすことができるだろう。また、キーボードの静粛化はこのシリコン製の膜が一役買った可能性がある。

ちなみに、このシリコン機構は、Appleが3月に取得した特許情報ととてもよく似ている。つまり、Appleは以前から旧モデルの「MacBook Pro」のキーボード問題を認識し、改良に励んでいたということだ。

まだ、筆者は新型モデルを触っていないため、実際の「MacBook Pro 2018」のキーボードがどれほど埃に強いかを体験することはできていない。しかし、分解で有名なiFixitが速報を出してきたことを考えたら、今回の新型モデルは期待できるのではないだろうか。

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