
スイスのローザンヌに本社を置くLogitechは、iPad ProおよびiPad Airに対応する新型キーボードケース「Flip Folio」を発表した。
2025年6月よりグローバル展開を開始し、年内にかけて複数のカラーバリエーションを追加予定だ。Logitechの日本法人であるロジクールによると、日本での発売は2025年7月3日を予定しているとのこと。
「Flip Folio」の国内での取り扱いが発表されました。発売は2025年7月3日を予定、ロジクールオンラインストアでの価格は13インチモデルが29,480円、11インチモデルが26,180円(どちらも税込)で、カラーはグラファイト1色のみ。
また日本での発売が決定したことに合わせて、記事タイトルと記事本文の一部表記をLogitechから国内販売元となる日本法人のロジクールに変更いたしました。
ロジクールの新キーボードケースはMagic Keyboardの代替製品として有能か

「Flip Folio」 はキーボードとカバーで構成された、iPad Pro/iPad Air向けの一体型キーボードケース。ただ、一般的な一体型キーボードケースとはすこし異なり、マグネットで着脱できるBluetoothキーボードを備えているため、タイピング時にはキーボードを好きな位置に配置し、不要なときにはケース背面に収納するなど、使用するシチュエーションに応じて柔軟に使い分けが可能だ。
たとえば、ソファやベッドの上でiPadを膝に置いて動画を見ながら、テーブルにキーボードを置いて操作するといった、従来のラップトップ型スタイルに縛られない使い方ができる。なお、ロジクールはこれまでもキーボード分離型の一体型ケースを展開しているが、従来製品よりもコンパクトなデザインが「Flip Folio」 の最大の特徴となっている。

ケースは、折りたたみ式のフリップ構造を採用し、画面を多段階で角度調整できるスタンドとして使用できる。
さらに、横向き (ランドスケープモード) だけでなく縦向き (ポートレートモード) にも対応する。この縦置き時には、iPadの横にiPhoneなどのスマートフォンを並べて使えるようデザインされていて、HandoffやUniversal Clipboardなど、Appleデバイス同士の連携機能を活用することでマルチデバイス環境を構築することも可能だ。
キーボードには、パンタグラフ式のフルサイズキーを採用し、iPadOS向けのショートカット列も搭載する。

iPadとの接続はBluetoothを用いる。最大3台のデバイスを登録でき、キーボード上部のボタンで即座に切り替えられる。一方で、USB接続には非対応でバックライトも搭載されていない。この仕様は、バッテリー駆動時間や重量とのトレードオフを考慮したものとみられる。
本製品のキーボードはボタン電池(CR2016)で駆動する設計だ。ロジクールによれば、1日2時間程度の使用であれば最大2年間バッテリー交換不要であるとのこと。一般的な使い方であれば頻繁に交換する必要はなさそうだ。
Flip Folioの対応機種は、M4チップ搭載のiPad Pro(11インチ/13インチ)と、M2チップ以降のiPad Air(第5世代/11インチ/13インチ)。価格は、11インチ対応モデルが159.99ドル (約179ユーロ/約160ポンド)、13インチ対応モデルが179.99ドル(約199ユーロ/約180ポンド)。
国内での販売価格は、ロジクールオンラインストアで13インチモデルが29,480円、11インチモデルが26,180円(どちらも税込)。

カラーラインアップは段階的に拡充される予定で、グラファイトカラーがグローバル共通で2025年6月に発売されるほか、ブラックが北米地域限定で同時期に登場予定。9月には、ライラックおよびペールグレーが一部地域で、サンドカラーが北米限定で追加される見込みだ。国内向けには、現時点ではグラファイト1色のみの展開となる。
(画像:ロジクール)