
ロジクールは「MX MASTER 3S」の機能はそのままに、通信方式をBluetoothに限定することで価格を抑えた新モデル「MX MASTER 3S Bluetooth edition」を発売した。価格はオープンで、公式オンラインストアでは17,820円(税込)となる。
今回の「MX MASTER 3S Bluetooth edition」は、同日に発表されたフラグシップモデル「MX Master 4」に合わせて投入されたモデルで、先代「MX MASTER 3S」の性能はそのまま維持しつつ、Logi Boltレシーバーは別売りとなっている。
なお、「MX MASTER 3S」は2022年発売時の価格が14,960円(税込)だったため、当時と比べると高くなっている。ただし、これはインフレや為替レートの変動が影響したものと考えられる。米国では約99ドルで据え置きの販売となっており、Logi Boltレシーバーが同梱されなくなったことを踏まえると、実質的な値上げと見ることもできるだろう。
「MX Master 4」発表の裏で登場した実質併売モデル「MX Master 3S」
「MX MASTER 3S Bluetooth edition」は、先代の「MX Master 3S」と基本的なスペック・デザインは同じ。
センサーは8,000DPIで、ガラス面を含むあらゆる面で高精度のトラッキングが可能。MagSpeed電磁気スクロールホイールも引き続き搭載され、1秒に1,000行の高速スクロールや、フリースピン・ラチェットモードの切り替えも容易だ。静音クリックと、人間工学に基づいた自然な傾斜角により、長時間作業でも疲労感を抑えられる。
操作面では、「Logi Options+」の新機能「Actions Ring」にも対応しており、ボタンを押すと画面上に8つのアイコンがリング状に表示され、カーソルを合わせるだけで複雑な操作やショートカットを瞬時に実行できる。既存のマクロ登録機能「Smart Actions」と組み合わせれば、生産性をさらに向上させることが可能だ。
名称から接続方式はBluetoothだけと勘違いしそうだが、実際にはBluetoothとLogi Boltの両方で利用できる。あくまでパッケージにLogi Boltレシーバーが付属しないだけで、同アダプターをすでに所有していたり、別途購入することでLogi Boltで接続することは可能だ。
今回の「MX MASTER 3S Bluetooth edition」は、最新モデル「MX Master 4」と比較すると最先端機能こそ控えめだが、先代の完成度を維持しながらも、すこし安い価格で「MX Master」のクオリティを体験できるのが特徴だ。「MX Master 4」ほどの性能は必要ないけれど、オフィス作業を効率化させたいなどの要望がある場合に選択肢に入る製品と言えるだろう。
(画像提供:ロジクール)