LINEヤフーは6月13日、同社が提供するモバイル決済サービス 「LINE Pay」 の国内サービスを2025年4月30日までに順次終了すると発表した。
サービス終了に伴い、LINE Payに入っている残高をPayPay残高に移行する機能を提供するほか、サービス終了後に残高が残っている場合には払い戻しも行う。残高移行機能の詳細については、2025年2月末までに特設サイトで案内する予定だ。
なお、タイと台湾におけるサービスについては今後も継続提供する予定だ。
LINE Pay 大まかな終了スケジュール
日付 | 内容 |
---|---|
2024年9月上旬 | 送金・送付終了 |
2025年1月下旬 | LINEプリペ (Visa) 支払い終了 |
2025年3月下旬 | チャージ終了 ※1 |
2025年4月下旬 | 支払いサービス終了 ※2 チャージ&ペイ終了 履歴閲覧終了 ※3 出金サービス終了 ※4 銀行振込サービス終了 |
※1 銀行口座残高チャージ、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・ファミリーマートマルチコピー機残高チャージ
※2 コード支払い、オンライン支払い、LINE Pay 請求書支払い
※3 支払い履歴、入出金履歴、送金・送金依頼履歴、利用レポート
※4 セブン銀行ATM含む
各サービスの終了時期とサービス終了に伴う変更点等
対象サービス | サービス終了時期 (予定) | 変更・注意点 |
---|---|---|
コード支払い ・「LINE Pay」加盟店利用 ・「PayPay」加盟店でのLINE Pay利用 ・台湾、タイでのクレジットカードを登録した利用 |
2025年4月下旬 ※サービス終了日のご利用情報到着分まで |
・「LINE Pay」加盟店の表示有無に関わらず、利用できなくなります。 |
オンライン支払い ・オンラインでの利用 ・継続課金設定 |
2025年4月下旬 | ・「LINE Pay」加盟店の表示有無に関わらず、利用できなくなります。 |
LINE Pay 請求書支払い | 2025年4月下旬 | — |
Visa LINE Payプリペイドカード (LINEプリペ(Visa)) ・スマホ登録でのタッチ支払い ・オンライン支払い |
2025年1月下旬 | ・カード券面の有効期限に関わらず本カードの各種サービスは利用できなくなります。 ・Visaタッチ3%還元キャンペーンの終了時期は別途案内予定です。 ・スマホ登録でのタッチ支払いの継続利用については、別途案内予定です。 |
残高チャージ ・銀行口座チャージ ・セブンATM、ローソン銀行ATM ・ファミリーマートマルチコピー機 |
2025年3月下旬 | ・銀行によりチャージの終了時期は異なる場合があります。 |
残高送金・送付 | 2024年9月上旬 | ・トーク上のリンク、および「+」ボタンからの送金・送付サービスも終了します。 |
銀行振込サービス | 2025年4月下旬 | ・銀行振込サービス機能が利用できなくなります。 |
対象サービス | サービス終了時期 (予定) | 変更点・注意事項 |
---|---|---|
カードショッピング | 2025年4月下旬以降、カードの有効期限まで | ・特典内容の変更や終了時期の詳細は別途案内予定ですが、2025年4月まではサービスを継続いたします。 |
チャージ&ペイ | 2025年4月下旬 | ・「LINE Pay」加盟店の表示有無に関わらず、利用できなくなります。 |
対象サービス | サービス終了時期 (予定) | 変更点・注意事項 |
---|---|---|
「LINE Pay」のアカウント開設 | 2024年11月下旬 | ・LINE Payアカウントの開設ができなくなります。 |
支払い履歴、入出金履歴、送金 ・送金依頼履歴、利用レポートの閲覧 |
2025年4月下旬 | — |
LINE Payアプリ | アプリ利用停止:2024年11月下旬 | — |
出金サービス(セブン銀行ATM含む) | 2025年4月下旬 | ・LINE Payサービス終了後の残高の払戻し等に関しては別途特設サイトにてご案内します。 |
「LINE Pay」 は、LINEユーザーであれば誰でも簡単に送金・決済ができるモバイル決済サービスとして、2014年12月より日本国内でサービスが開始された。多くのユーザーが利用するプラットフォーム 「LINE」 のサービスということもあり、国内登録者数は4,400万人を越えていた。
しかし、2023年10月にZホールディングスとLINE、ヤフー、Z Entertainment、Zデータの5社が合併し、「LINEヤフー」 が誕生。これにより、同じグループ内に 「LINE Pay」 「PayPay」 のふたつのモバイル決済サービスが存在することになった。
LINEヤフーは合併の際に、「グループシナジーの拡大に向け、事業を再編し、重複していた事業領域を一本化するなど金融領域において経営資源の選択と集中を進める」 としてきた。今回の 「LINE Pay」 の国内提供終了はこれに伴うもので、「取り巻く環境の変化やLINEヤフーグループとしての最適な経営資源の配分などを検討した結果」 であるとしている。
(画像:LINEヤフー)