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LINEヤフーのAIエージェント「Agent i」8つのプロトタイプを公開。スクショ整理から予定管理、動画作成まで

LINEヤフーは8月28日、AIエージェント「Agent i」に関する新機能・新サービスの先行体験会を開催し、開発中の8つのプロトタイプを公開した。

「Agent i」は、ユーザーがその都度プロンプトを入力して使うAIとは異なり、日常の中で集まる情報をもとに、ユーザーに代わってさまざまな作業を進めるAIエージェントとして開発が進められている。

今回公開されたプロトタイプでは、スマートフォンに保存されたスクリーンショットから予定や商品を見つけたり、LINEのトークやアルバムから思い出動画を作ったり、天気や予定をもとに朝の準備を手伝ったりと、具体的な利用シーンが示された。

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スクショの整理から朝の準備などAIが先回り

LINEヤフー株式会社 上級執行役員 AI Agent統括SBUリード 葭沢光伸氏

まず紹介されたのが「目覚まし」だ。名前の通り起床を知らせるだけでなく、その日の予定や天気などを確認し、外出までに必要な情報をまとめて提示する。

デモ画面には「おはようございます!」というメッセージとともに起床時刻や当日の予定が表示され、「会社へ出社」といった予定から出発目安時刻も提示されていた。

さらに、その日の気温や降水確率などを踏まえて服装も提案する。例えば「涼しく軽やかな雨対応コーデ。Tシャツを主役に、通気性のよい薄手のボトム……」といった具合に、天気に合わせた具体的なコーディネートを朝の画面に表示する。

「スクショ管理」は、スマートフォンに保存された写真やスクリーンショットをAIが解析し、その後の行動につなげるもの。旅行のしおりやフライトスケジュール、入国手続きなどのスクリーンショットを保存しておくと、AIが予定になりそうな情報を見つけ、「予定になりそうなものが合計2件ありますよ」と知らせる。そこから「入国申請」などの予定をカレンダーに登録するといった操作も提案する。

買い物にも利用できる。スニーカーなどの商品画像をスクリーンショットとして保存しておけば、AIが商品名を読み取り、保存日などとともに整理する。デモでは「ZELVONIC コートスニーカー」を特定し、Yahoo!ショッピングなどの商品ページへアクセスできるリンクを用意していた。

「情報自動追跡」は、気になるニュースやテーマをAIが継続的に追いかける機能だ。専用画面には「続報トラッカー:あなたの知りたいこと、なんでも追跡します!」と表示されており、ユーザーが気になるテーマについて「追跡する」を選ぶと、その後の進展や続報をAIが追跡してまとめる。

デモでは、当日話題になっていたアニメ作品『魔法少女まどか☆マギカ』の新作映画のニュースを追跡対象として設定。ニュースをその場で検索して終わるのではなく、後から出てくる情報まで継続して確認する使い方を想定している。

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LINEの思い出を動画化、Web操作の案内も

「トーク/アルバム動画」は、LINEでの会話やアルバムに保存した写真を利用して、思い出の動画を自動生成する機能だ。

デモでは過去に行った会話を動画形式でまとめてくれたり、家族で行った京都旅行のアルバム動画を画面に表示。LINEのトーク履歴をAIが分析し、過去によく話したテーマを抽出する。そのうえで「香港着」「街が濃い」「雲呑麺なう」といった実際のメッセージや写真を組み合わせ、テロップやBGMを付けた振り返り動画を自動的に作成する。

「ショート動画メーカー」は、写真や動画に簡単なテキストを加えるだけで、SNSなどで共有できる縦型ショート動画を作成する機能だ。

素材と一言程度のテキストを用意すると、AIが内容に合わせてテロップ、合成音声、BGMなどを組み合わせて動画を生成する。動画編集の知識がなくても、手持ちの素材から短い動画を作れるようにする狙いだ。

「WEB操作ガイド」は、Webサービスの操作そのものをAIが案内する。デモではYahoo!メールの画面上にAIの案内が重なる形で表示され、「ここをクリック!」という吹き出しとともに、操作すべきボタンを枠で囲んでいた。

例えばYahoo! JAPANのページで「フリマ」を利用したい場合、文章で操作方法を説明するのではなく、実際の画面上で次に押す場所を示す。スマートフォンやインターネットの操作に慣れていないユーザーや、初めて使うサービスで迷った場合の利用が想定されている。

最後が「カレンダー」だ。予定を登録するだけでなく、旅行などの複雑なスケジュールを整理し、その前後に必要となる作業まで扱う。

例えば「スクショ管理」で見つけた旅行情報をカレンダーに取り込み、そこから必要な準備を整理する。買い物リストなどのタスクへ展開することも想定している。

LINEヤフー株式会社 CPO 慎 ジュンホ氏

8つのプロトタイプには、それぞれ異なる用途が設定されているが、共通しているのはユーザーがAIに細かな作業を一つずつ指示するのではなく、スマートフォン内の情報や既存サービスの利用状況をもとに、次に必要になりそうなことまでAIが扱う点だ。

LINEヤフーは今後、これらのプロトタイプを含む領域別のAIエージェントを増やしていく。具体的には10月までに累計40エージェントまで拡大する予定だ。さらに同月には、「Agent i」単独アプリのリリースも予定している。

LINEヤフーは9月1日、CPOの慎ジュンホ氏をトップとする全社横断タスクフォースを立ち上げる。AI駆動型開発を取り入れ、開発スピードを従来の2倍、最短1.5カ月まで短縮することを目指す。領域別のエージェントを現在の10倍のペースで開発する体制を整え、2026年度中から今回公開したプロトタイプなどを順次体験できるようにする。