Amazon、次世代Kindle Scribeと初のカラー版「Kindle Scribe Colorsoft」を発表

Amazonは現地時間9月30日、ニューヨークで開催した秋のハードウェアイベントで、新しいKindle Scribeシリーズを発表した。

今回のラインナップは、従来モデルから大幅にアップデートされた新型「Kindle Scribe」に加えて、初めてカラー表示に対応した「Kindle Scribe Colorsoft」の2機種。いずれも手書きノート機能の強化とAI機能を搭載し、読書と生産性の両立を狙っている。

Kindle Scribe

新しいKindle Scribeは11インチのグレアフリーディスプレイを採用し、厚さ5.4mm、重量400gと薄型軽量化を実現。ページめくりやペン操作は従来より40%高速化した。Amazon独自のテクスチャ加工ガラスを採用することで、ペンが紙に書いているような摩擦感を再現している。内部には新しいクアッドコアチップ、メモリ増量、最新のOxideディスプレイ技術を搭載し、操作感も向上している。

新モデルはフロントライト有無の2種類で、フロントライト付きは米国で499.99ドル、フロントライトなしは来年初頭に429.99ドルで発売予定だ。

カラー版のKindle Scribe Colorsoftは、目に優しいソフトなカラー表示と、新しいレンダリングエンジンによる滑らかな書き心地を特徴とし、米国では629.99ドルで提供される。

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AIと生産性機能の強化で読書とノート作成を加速

Kindle Scribe Colorsoft

新しいKindle Scribeシリーズは、ハードウェアだけでなくソフトウェア面でも進化している。新しいHome画面では「Quick Notes」により素早くメモを取ることができ、最近開いた本やドキュメント、ノートブックへアクセスしやすくなった。また、Google DriveやOneDrive、OneNoteとの統合により、ドキュメントのインポートや注釈付きPDFのエクスポートも可能だ。

注目はAI搭載のノート検索機能だ。手書きノート内を自然言語で検索でき、AIが要約を生成するほか、追加の質問にも応答する。来年にはAlexa+への送信も可能となり、文書に関して会話することもできる。

Kindle Scribe Colorsoftでは、10色のペンと5色のハイライター、さらにグラデーションや陰影を表現できる新しいシェーダーツールも用意され、クリエイティブな作業もサポートする。

Kindle Scribe Colorsoft

読書面でもAI機能が強化され、「Story so Far」で途中まで読んだ本の要点を確認でき、「Ask this Book」ではテキストの一部をハイライトして登場人物の動機やシーンの意味などをネタバレなしで質問できる。これらはiOS版Kindleでも利用可能で、Kindle端末には来年初頭に導入される予定だ。

Amazonは新しいペンや新しいフォリオカバーも用意しており、すべて充電不要で本体に付けておける設計になっている。米国での発売は年内で、イギリスとドイツでは2026年初頭の展開を予定している。日本での展開時期は未定。

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(画像:Amazon)

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