米Amazonは10月16日、同社が手がける電子書籍リーダー 「Kindle」 シリーズの一斉刷新を発表した。
刷新するのは「Kindle」「Kindle Paperwhite」「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」「Kindle Scribe」の4機種。いずれもハードウェア、ソフトウェア面におけるアップグレードが行われ、本日よりAmazon.co.jpで販売が開始されるが、「Kindle Scribe」のみ12月4日(水)より出荷開始予定だ。
本稿では、最上位モデル 「Kindle Scribe」 の新型モデルについて紹介したい。他デバイスに関する詳細は、以下の別稿をご覧いただければと思う。
なお、今回の刷新に伴いこれまで展開されてきた「Kindle Oasis」は販売終了となるため、今後のラインアップは上記4機種のみとなる。
ベゼルがホワイトカラーになってよりノートっぽく。横書きのKindle本に直接メモを書き込める新機能も実装
「Kindle」 シリーズは、e-inkディスプレイを搭載し、読みさすさを追求した電子書籍リーダー群。そして、そのラインアップのなかでも最上位モデルとして位置付けられる製品が「Kindle Scribe」だ。
「Kindle Scribe (第2世代)」は、10.2インチのE-Ink高精細ディスプレイを搭載した電子書籍リーダー。シリーズで唯一スタイラスペンに対応したモデルで、電子書籍を読むだけでなく、スタイラスペンでメモを取ることもできる。ToDoリストや日記、スケッチを作成したり、電子書籍を読む際にページ余白部にメモを残すことも可能だ。
今回の「Kindle」ラインアップの一挙刷新のなかで、「Kindle Scribe」のみが端末の外観を大きく変えている。筐体サイズは高さ230 x 幅196 x 厚み5.7mm、重量は433gとほぼ変わっていないものの、ベゼル部がホワイトカラーになったことでよりノート感が増すように。ディスプレイの表面はこれまで通り光の反射を抑える仕様で、ピクセル密度も300ppiを維持する。
スタイラスペンは、これまでどおりセットアップ、ペアリング、充電が不要。上位モデルとなる「プレミアムペン」にはカスタマイズできるショートカットボタンが搭載されていて、消しゴムやハイライト機能などを割り当てることが可能だ。
また、今回の新モデルでは横書きのKindle本に対して、直接メモを書き込める機能「Active Canvas」が利用可能に。Kindle本の文中に直接ペンで書きはじめると、「Active Canvas」が自動でメモ用のスペースを提供し、ここに書き込むことができる。メモの位置はテキストに紐づけられるため、本のフォントサイズを変更しても見失うことはない。
「Kindle Scribe (第2世代)」には、16GB/32GB/64GBの3種類のストレージ容量を用意する。バッテリー持続時間は最大12週間。PCからUSB経由で充電した場合は約7時間、9W以上のUSB充電アダプターを利用することで2.5時間で充電完了できる。
カラーラインアップは、16GB/32GBモデルがタングステンのみ、64GBモデルがタングステン/メタリックジェードの2色展開となる。
価格は56,980円〜64,980円(税込)。先代モデルでは47,980円〜だったことから今回の新モデルで値段が大幅に上がったことになる。急ぎでない場合はセールなどを活用し、安く購入するのも手だろう。
また、本製品向けのAmazon純正カバーにはファブリックカバー、レザーカバー、植物性レザーカバー、プレミアムレザーカバーがラインナップされる。
(画像提供:アマゾンジャパン)