来年発売の新型iPhoneにはノッチが廃止された完全ベゼルレスモデルが存在することが噂されているが、その実現に向けてAppleは着々と準備を進めている可能性があることが明らかになった。
12月9〜23日に、Appleは日本の特許庁(Japan Patent Office)に対してコミュニケーション機能付き電子計算機の意匠登録をしていることが判明 (蘭メディアLetsGoDigital経由) 。その意匠登録によると、Appleは完全ベゼルレスに近いデザインを採用したiPhoneの投入を計画している可能性がある。
Appleは完全ベゼルレスの新型iPhoneを計画中?
以下がAppleが申請した意匠登録 (Source:①②③ ) 。スマートフォンの画面に関する意匠権になるが、iPhone X以降ずっと採用され続けているノッチデザインのものではなく、完全なる四角い画面のデザインが採用されていることがわかる。
実物は画面四方の角は丸みを帯びる可能性があるものの、少なくともAppleが2019年1月に申請した意匠登録とはデザインが異なることは確認できる。
上部のノッチがなくなることで、これまでノッチに配置されていた顔認証カメラ(TrueDepthカメラ)や内向きカメラなどは画面の下あるいは僅かに存在する細いベゼルに内蔵される可能性がある。また、この製品デザインは生体認証機能として顔認証機能 (Face ID)の他に、噂されている 「画面内蔵型Touch ID」 が搭載される可能性も秘める。
このデザインが本当に採用されるかどうかは分からないが、来年のiPhoneは約3年ぶりの大幅なデザイン変更が行われると噂されており、複数のプロトタイプ機が作られていることがわかっている。一部のユーザーから、「ノッチの廃止」 と 「指紋認証センサーの復活」 が要望として挙げられているが、それらを実現するための道は、やはり画面内蔵型指紋センサーと完全ベゼルレスデザインの採用、これしかなさそうだ。
ちなみに、Appleは2020年秋に4種類のiPhoneを投入することが予想されている。春の新型モデルも入れると全部で5種類だ。全ラインナップは以下の通りで、今回の完全ベゼルレスデザインは上位モデル(6.1インチ/6.7インチ)に採用される可能性がありそうだ。
画面サイズ | モデル | 特徴 | 発売時期 |
---|---|---|---|
4.7インチ | iPhone 8/SEの後継機種 | ホームボタン搭載 | 2020年春 |
5.4インチ | 下位モデル | iPhone 11の後継機種? | 2020年秋 |
6.1インチ | 下位モデル | iPhone 11の後継機種? | 2020年秋 |
6.1インチ | 上位モデル | iPhone 11 Proの後継機種? | 2020年秋 |
6.7インチ | 上位モデル | iPhone 11 Pro Maxの後継機種? | 2020年秋 |
2020年秋に発売する4機種に関しては、上位モデルと下位モデルの間にどのような違いが設けられているかは不明となっている。この辺りは続報に期待したい。ちなみに、今回の情報についてもあくまで試作段階のもので、実際に製品化されるかどうかについては不明であることは改めて付け加えておく。
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