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iPhone 17シリーズに搭載される 「A19」「A19 Pro」 とは何か

米Appleは現地時間9月9日、iPhone 17シリーズ向けの新たなチップセット「A19チップ」と「A19 Proチップ」を発表した。

A19チップはiPhone 17に、A19 ProチップはiPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxに搭載される。いずれも第3世代3nmプロセス(TSMC N3P)で製造され、スマートフォン向けSoCとして最新技術が投入されている。

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「A19」「A19 Pro」の違いと性能

A19チップは6コアCPU(2つの高性能コア+4つの高効率コア)と5コアGPUを備える。Appleによれば、A15 Bionic比でCPUは1.5倍、GPUは2倍以上の性能向上を実現しており、デバイス上での生成AIの処理にも適している。バッテリー効率も向上しており、iPhone 17では最大30時間のビデオ再生が可能だ。

一方、A19 Proチップは搭載するモデルに応じて構成が異なる。iPhone Airでは6コアCPU、5コアGPUを搭載し、各GPUコアにはニューラルアクセラレータを統合。前世代A18 Proと比べてGPUピーク計算能力は最大3倍に向上し、オンデバイスでのジェネレーティブAI処理に強い。

iPhone 17 Pro、17 Pro Max向けのA19 Proは、6コアCPUに加えて6コアGPUを備え、GPUコアごとにニューラルアクセラレータを搭載。A18 Pro比で大きなキャッシュ容量とメモリを持ち、16コアニューラルエンジンと連携してAIやグラフィックス処理を高速化する。

さらにハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングもサポートし、高フレームレート描画を可能にしている。

GPU性能では、iPhone Air搭載版A19 Proが従来比120%向上、iPhone 17 Pro/Pro Maxでは最大150%向上するとAppleは説明している。CPUは6コア構成で共通だが、筐体の冷却性能やGPUコア数の差により、よりハイエンドなモデルほど高い持続性能が期待できる。

項目A19(iPhone 17)A19 Pro(iPhone 17 Air/Pro/Pro Max)
GPUコア数5コア5コア(Air)/ 6コア(Pro/Pro Max)
メモリ8GB12GB
性能日常使いに最適、A15 Bionic比1.5倍高負荷作業向け
冷却機構標準ベイパーチャンバー(Pro/Pro Maxのみ)
搭載モデルiPhone 17iPhone 17 Air、Pro、Pro Max
iPhone Air向けのA19 Pro

今回の目玉は、特にiPhone Air向けに設計されたA19 Proチップで、超薄型の筐体ながら高いAI性能を実現している点だ。

iPhone 17 Proおよび17 Pro Maxでは、A19 Proチップのパフォーマンスを最大限に引き出すため、アルミニウム製ユニボディにベイパーチャンバーを内蔵した新型冷却システムを採用。筐体全体に熱を分散し、GPUコア増加による発熱を抑える仕組みだ。Appleによれば、この冷却効率は従来のチタニウム製ユニボディと比べて20倍に達するという。

一方のiPhone Airは厚さ5.6mm、重量165gの超薄型デザインであるが故に、Proモデルのような大型の冷却機構を搭載できないため、Proシリーズほどのパフォーマンスは発揮できない可能性が高い。GPUコアがひとつ少ないのはこの冷却性能の違いに現れているものと予想される。

iPhone 17 Proのベイパーチャンバー

GPUコア数が減れば性能は下がるが、その分バッテリー消費を抑えられるという利点がある。また、Appleは製造工程で生まれる「ビニング」という手法を活用していると見られる。

例えば、本来は6コアGPUとして設計されたチップでも、1コアに欠陥があればそれを無効化し、5コア版としてiPhone Airに搭載する。これにより製造コストを削減できるだけでなく、Proモデルとの差別化も図れる。まるで一休さんのトンチのような巧妙なラインナップ戦略を行っているのではないだろうか。

もちろん、上記はあくまで筆者の予想に過ぎないわけだが、とはいえ今回の発表では、Appleのハードウェアエンジニアリング担当SVPであるジョン・ターナス氏が「A19 Pro」の性能について「MacBook Proレベル」と表現しており、それらを超薄型のiPhone Airを含めたiPhone 17のラインナップに搭載してきたという事実は、スマートフォンとして驚異的な進化であることは間違いないだろう。

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(画像:Apple)