Appleが今年発売するとみられる次期iPhoneこと 「iPhone 14」 シリーズ。全ラインナップは4機種になると予想されているが、そのうち上位モデルとなる 「iPhone 14 Pro」 シリーズには常時オンディスプレイ機能が搭載される可能性があることがわかった。
この情報を伝えているのは、米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏。毎週末に配信しているニュースレター 「Power On」 のなかで、iOS 16の新機能に関する情報を投稿した。
「iPhone 14 Pro」 シリーズには常時オンディスプレイ機能が搭載か
Mark Gurman氏によれば、AppleはiOS 16で常時オンディスプレイをサポートし、「iPhone 14 Pro」 「iPhone 14 Pro Max」 の2機種で同機能を利用できるようにする予定とのこと。もともとは昨年発売した現行モデルiPhone 13 Proシリーズで搭載することを計画していたが、Appleはこれをキャンセル。いよいよ今年発売するiPhoneで実現する可能性があるようだ。
常時オンディスプレイはバッテリーの消費の増加が懸念されるが、iPhone 14シリーズに搭載されるLTPO (低温ポリシリコン酸化物) ディスプレイバックプレーンを利用することで、この問題を解消する可能性があるようだ。
ヒントはリフレッシュレートの可変。リフレッシュレートとは1秒間に何回画面の書き換えられるかを示す数字で、この数字が大きくなればなるほど画面描写が滑らかになる。昨年発売したiPhone 13 Proシリーズは最大120Hz駆動に対応しており、従来の2倍程度滑らかに動作できるようになった。
一方でリフレッシュレートを高くするとバッテリー消費量が増えるという問題が発生する。iPhone 13 Proはコンテンツにあわせてリフレッシュレートを段階的に変化させる機能が搭載されており、必要に応じてリフレッシュレートを上げたり下げたりすることでバッテリー消費を抑える工夫がなされた。
iPhone 13 Proのリフレッシュレートの可変幅は10Hz~120Hz。しかし、iPhone 14 ProシリーズはApple Watchのように下限リフレッシュレートをさらに引き下げることで、常時オンディスプレイ時のバッテリー消費量を抑えるとのことだ。
理論的にはすでにLTPO技術が導入されているiPhone 13 Proシリーズでも実装できないわけではなさそうだが、Appleは同技術をiPhone 14 Proで実現する可能性がある。昨年モデルからの進化したポイントとしてアピールするためだろうか、理由は定かではない。
これまでの噂では、「iPhone 14 Pro」 シリーズはノッチ(画面上の切り欠き) 部分に変更が加えられるとの情報がある。これまではUの字になっていたノッチだが、今年の新型モデルからはパンチホール型の穴と、ピルケース型の穴がふたつ開けられる構造になり、端末における画面専有率が拡大する見通しとなっている。
背面はこれまで同様にカメラユニットおよびカメラレンズがデバイスから飛び出る形状を維持。カメラはトリプルレンズを採用し、その脇にLEDライトとLiDARスキャナを搭載する予定のようだ。なお、広角レンズは4,800万画素のものが搭載されるなど、カメラ性能が高くなると予想されている。詳細はこちらの記事をご覧いただきたい。
(via 9to5Mac)
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