現地時間9月7日、Appleは新製品発表イベント 「Far out.」 を開催。同イベントのなかで、新型iPhoneである 「iPhone 14」 「iPhone 14 Plus」 を発表した。
「iPhone 14」 シリーズは、6.1インチモデルの 「iPhone 14」 と、6.7インチモデルの 「iPhone 14 Plus」 の2種類が用意される。価格は、iPhone 14が119,800円〜、iPhone 14 Plusが134,800円〜 (いずれも税込) 。
9月9日(金)21時より予約受付が開始され、発売は 「iPhone 14」 が9月16日、「iPhone 14 Plus」 が10月7日を予定している。
「iPhone 14」 「iPhone 14 Plus」 は、iPhone 14シリーズのなかでもスタンダードモデルとして位置付けられた製品。
画面サイズは 「iPhone 14」 が6.1インチ、「iPhone 14 Plus」 が6.7インチ。これまでは5.4インチのminiモデルと、6.1インチの無印モデルが展開されていたが、今回より5.4インチモデルが廃止され、久々に 「Plus」 の名を冠する6.7インチの大型モデルが投入されることに。
ディスプレイは先代モデルから引きつづき有機ELディスプレイ 「Super Retina XDRディスプレイ」 。True Toneや広色域(P3)といった従来機能には対応するものの、iPhone 14 Pro/14 Pro Maxで実装された常時表示機能など、画面に関する新たな機能には対応しない。ちなみに、画面輝度は1,200ニト。
内蔵SoCは、先代の 「iPhone 13 Pro」 シリーズに搭載されていた 「A15 Bionic」 が搭載される。高性能コア2基と、高効率コア4基の合計6コア構成、GPUは5コア。内部の熱処理についても改善を行っており、長時間のゲームプレイでも処理速度が落ちないようになっているとのこと。
背面カメラは1200万画素の広角+1200万画素の超広角のデュアル構成。このうち広角カメラはセンサーサイズが大きくなり、画素ピッチが1.9μm、絞り値もf/1.5と明るくなり、新たにセンサーシフト光学式手ぶれ補正を搭載した。この変更により暗い場所での撮影が49%も改善し、よりノイズが少なく綺麗な写真が撮影できるようになった。
前面カメラも進化を遂げている。1200万画素のフロントカメラは、新たにオートフォーカスに対応したことで自身の顔をより綺麗に撮影できるように。セルフィー写真の撮影やビデオ通話などで役立つだろう。
動画撮影は最大4K@60fpsに対応するほか、シネマティックモードは最大4K@30fpsでの撮影が可能。また、新たに追加された機能としてアクションカメラのように手ブレを補正してくれる動画撮影モード 「アクションモード」 に対応しており、動きのある映像もブレを少なく撮影できるようになっている。
「iPhone 14」 は衛星通信にも対応する。まずは米国とカナダにて提供が開始され、山や海といったキャリアの電波が届かないエリアでSOS発信が可能になる。
SOS機能としては、車の衝突検出にも対応した。内蔵される新たなハイダイナミックレンジジャイロ、高重力加速度センサーにより、車同士の衝突を検知。警察などに緊急通報される仕組みとなる。Apple Watchの転倒検知機能にもすこし似た安心機能だ。
なお米国版はSIMカードトレイが廃止され、完全eSIM化が図られる。日本で販売されるモデルについてはSIMカードスロットは引き続き搭載され、nano-SIMとeSIMによるデュアルSIMが利用可能だ。
充電は最大15Wのワイヤレス充電に対応するほか、別売りの20W電源アダプタに繋ぐことで急速充電が利用できる。約30分で最大50%まで充電できる。防水・防塵仕様はIP68相当 (最大水深6メートルで最大30分間まで耐えられるレベル)。
カラーラインナップはミッドナイト、ブルー、スターライト、パープル、(PRODUCT)REDの5色。ストレージ容量は128GB/256GB/512GBの3種類で、価格はiPhone 14が119,800円〜、iPhone 14 Plusが134,800円〜 (いずれも税込) 。
「iPhone 14」 「iPhone 14 Plus」 はどちらも9月9日(金)21時より予約受付が開始される。発売は 「iPhone 14」 が9月16日、「iPhone 14 Plus」 が10月7日を予定している。
(画像:Apple)