昨年のホリデーシーズンで、「iPhone X」が予想以上に売れていないことから、Appleは同端末の生産を半減させたーー。
上記の報道が日本経済新聞からもたらされた。Appleは、2018年1月~3月期の「iPhone X」の減産を各サプライヤーに通達したと報じられていた。
「iPhone X」生産数が半減か 2017年ホリデーシーズンの販売は予想よりも低調
昨年11月に発売したAppleのフラグシップモデル「iPhone X」。 顔認証機能や有機ELディスプレイ、ワイヤレス充電機能など、多数の新要素が加わり、ユーザーからも評価の高い端末だが、それにも関わらず販売は従来予想を下回っているようだ。...
しかし、この報道に待ったをかける一言が。「iPhone X」の部品を製造する村田製作所の藤田能孝副会長が、30日に行われた決算会見で「私どもの認識ではそんなに大きな数字ではない」とのコメントを発している。
「iPhone X」の生産は半減はしない?
ロイターによると、藤田副会長は「きょうの報道は私どもの認識している数字とは違うが、業績予想にはそういうことも織り込んでいる」と指摘しているとのこと。
つまり、「iPhone X」の販売は当初からある程度下がることが予想されており、Appleが生産量を下げることは、すでに織り込み済みだったということになる。
ただし、藤田副会長が言うには、半減というほど生産量が減るわけではなく、村田製作所のようなサプライヤーが大打撃を受けるというものでもないようなので、半減というのは少しばかり過剰な表現だったのかもしれない。
ちなみに、「iPhone X」の販売が好調でない理由は、やはり高額な端末価格にあるとみられる。そのため、有機ELディスプレイや「Face ID」などの新機能のいくつかがドロップしているものの、比較的安く購入可能な「iPhone 8 / 8 Plus」に人気が集まっているという調査結果も報告されている。詳細は以下の記事を参考にしてほしい。
「iPhone X」の販売台数、「iPhone 8」に負ける(2017年ホリデーシーズン)
2017年ホリデーシーズンにおけるiPhoneの販売台数は、フラグシップモデルの「iPhone X」よりも下位モデルの「iPhone 8」が好調だったようだ。 これは、調査会社Consumer Intelligence Research P...