
Appleは9月15日、iPad向け最新OS「iPadOS 27」の正式版をリリースした。今回のアップデートでは、アプリの起動やファイル操作、検索など日常的に使う機能の応答性を改善したほか、「iOS 26」で導入された「Liquid Glass」のデザインも調整している。
一方で、対応機種は従来より絞り込まれ、「iPad(第8世代)」「iPad mini(第5世代)」「iPad Air(第3世代)」などがサポート対象から外れた。
アプリ起動やファイル操作を高速化。「AirDrop」は最大80%向上

「iPadOS 27」では、システム基盤の見直しによって日常的な操作の応答性が改善されている。アプリ起動時に必要なデータを事前に読み込む仕組みを導入し、起動速度は最大30%向上した。純正アプリだけでなく、サードパーティ製アプリにも適用される。
写真やファイルの処理も高速化され、撮影直後の写真がライブラリに反映されるまでの時間は最大70%短縮。AirDropによるファイル転送も最大80%高速化した。
iPadでは外部ストレージとの連携も強化され、ファイルの閲覧や転送速度は最大5倍に向上。ファイル管理についても、Macの「Finder」に近い操作感を意識した改善が施されている。
検索機能では、「Spotlight」や「写真」、「メール」などで使われるインデックス構造を再設計。新しく追加されたデータもより素早く検索結果に反映されるようになった。
通信関連では、Wi-Fiとモバイル通信の切り替えも改善。接続状態の悪いWi-Fiに接続し続けることで発生する通信遅延を抑えるほか、大容量ファイルの送信時には進行状況を確認できるインジケーターも表示される。
デザインでは「Liquid Glass」を調整し、光の屈折をより均一にするとともにコントラストを高めて視認性を改善。透明度や色の濃さを調整できる設定も追加された。ホーム画面の切り替えなど、システム全体のアニメーションも滑らかになっている。
「Siri AI」は10月から日本語対応。対応機種にも注意

「iPadOS 27」では「Apple Intelligence」関連の機能も強化される。なかでも大きな変更となるのが、新しいAIエージェント「Siri AI」だ。
「Siri AI」は、「メール」「メッセージ」「写真」など複数のアプリに保存された個人情報を横断して参照し、ユーザーの質問に答えたり、アプリをまたいだ操作を実行したりできる。画面に表示されている内容について質問したり、文章の作成や編集を依頼したりすることも可能になる。
ただし、日本語版は9月15日の正式リリース時点では利用できず、10月からベータ版として提供される予定だ。サーバー側のモデルを利用する一部の「Apple Intelligence」機能には、1日あたりの利用回数制限も設けられている。
「iPadOS 27」では、このほかマルチタスクや生産性機能の改善、アクセシビリティ機能の拡充なども行われている。
なお、「Apple Intelligence」の機能を利用できる機種には制限がある。iPadの場合は、対応するAppleシリコン搭載モデルなどが対象となるため、「iPadOS 27」にアップデートできる機種でも、すべての新機能を利用できるとは限らない。
「iPadOS 27」の対応機種は以下のとおり。
- iPad Pro(M4以降)
- iPad Pro 12.9インチ(第4世代以降)
- iPad Pro 11インチ(第2世代以降)
- iPad Air 13インチ(M2以降)
- iPad Air 11インチ(M2以降)
- iPad Air(第4世代以降)
- iPad(第9世代以降)
- iPad mini(第6世代以降)
一方、「iPadOS 27」では「iPad(第8世代)」「iPad mini(第5世代)」「iPad Air(第3世代)」「iPad Pro 11インチ(第1世代)」「iPad Pro 12.9インチ(第3世代)」がサポート対象外となった。
今回の「iPadOS 27」は、新機能を追加するだけでなく、アプリ起動や写真、ファイル転送、検索といった普段の操作を高速化し、iPad全体の使い勝手を改善するアップデートとなっている。日本語環境で「Siri AI」を利用できるようになる10月以降は、AI関連の機能も含めて変化を実感できる場面が増えそうだ。
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(画像:Apple)



