今秋に配信予定の 「iOS 15」 では、SafariのUIが一新。アドレスバーと操作UIが統合された ”タブバー” が画面下部に移動する予定だ。
これは片手だけでブラウジングを完結できるようにするためのUI変更であるが、同変更については一部ベータユーザーから 「使いにくい」 と指摘されており、改善を期待する声がチラホラと挙がっている。
この声を受けてか、Appleはアドレスバーを画面上部に表示できるオプションを本日未明に開発者向けに配信した 「iOS 15 Beta 6」 において用意したことがわかった。現地時間17日、Appleは 「iOS 15 Beta 6」 のリリースノートに同変更を記載している。
iOS 15 beta 6でSafariのUIを変更できるオプションが追加
「iOS 15 Beta 6」 のリリースノートによると、「iOS 15」 のSafariで導入予定のタブバーは今後も引き続き画面下部に表示されるものの、アドレスバーを画面上部に表示するオプションも新たに用意されているとのこと。
The bottom tab bar has been redesigned to appear below page content. An option to show the address bar at the top is also available. (81118141)
オプションは、設定アプリのSafariの項目内に用意されている。このオプションを利用することで、アドレスバーをタブバーから分離し、画面上部に固定表示できるようになる。タブバーが画面下部にあったことで使いにくかったユーザーは、同オプションで使いやすくなるはずだ。
なお、「iOS 15 Beta 6」 におけるタブバーは、当初実装予定だったフローティングデザインのものではなく、画面下部いっぱいに表示されるデザインに変更され、アドレスバーが下部に表示されること、タブを横スライドで切り替えられる以外は 「iOS 14」 以前のタブバーとあまり変わらない仕様に戻るようだ。
単にアドレスバーを上に表示するか、下に表示するかの違いとなることから、ユーザーの反応を受けてAppleは当初のUI刷新を一部諦める形となったのかもしれない。
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