Appleは今年6月に開催する 「WWDC23」 で、「iOS 17」 「iPadOS 17」 を発表する予定だ。これらのOSは複数の新機能をiPhoneやiPadにもたらすことが期待されているが、一部のデバイスはサポートから漏れてしまう可能性があるようだ。
米Apple系メディアMacRumorsは、匿名のTwitterユーザーからの情報として、「iOS 17」 「iPadOS 17」 のサポートから外れるデバイスを伝えている。
iOS 17 and iPadOS 17 will drop support for the following devices
iPhone 8, iPhone 8 Plus, iPhone X
iPad (5th generation), 9.7-in. iPad Pro (1st generation), 12.9-in. iPad Pro (1st generation)— Fame_Monsters (@Fame_G_Monster) March 18, 2023
iOS 17/iPadOS 17では、iPhone Xや9.7インチiPad Proなどがサポート外に?
MacRumorsによるとサポートから外れるのは、iPhoneがiPhone 8/8 Plus、iPhone Xの3機種。iPadは、9.7インチiPad Pro (2016)、12.9インチiPad Pro (第1世代/2015)、9.7インチiPad (第5世代/2017)の3機種。
この情報が正しければ、「iOS 17」 「iPadOS 17」 はA11 Bionic以前のSoCを搭載したデバイスをサポートしなくなることになるとMacRumorsは伝えている。ただし、唯一の例外として、A10 Fusionチップを搭載したiPad (第6/7世代)およびA10X Fusionチップを搭載した10.5インチiPad Pro (2017)と、12.9インチiPad Pro (第2世代/2017)については引き続きサポートされる予定だという。
製品名 | 搭載SoC |
---|---|
iPhone 8 | Apple A11 Bionic |
iPhone 8 Plus | Apple A11 Bionic |
iPhone X | Apple A11 Bionic |
9.7インチiPad Pro | Apple A9X |
12.9インチiPad Pro (第1世代) | Apple A9X |
iPad (第5世代) | Apple A9 |
上記情報を踏まえてMacRumorsは、A5〜A11チップを搭載したデバイスに存在する脆弱性が原因ではないかと指摘する。
サポート外になると予想されているデバイスには、いずれもSecureROM (ブートロム) に任意のコードを実行できる脆弱性が存在することが2019年時点で明らかになっている。そして、これらのデバイスはパッチ修正が不可能、つまりファームウェアアップデートで脆弱性を克服することができないのだ。
サポートを切ることで、ユーザーに現行世代機への移行を促す狙いがあるのかもしれない。
ただし、WWDCが近づくと次期OSのサポートから外れるデバイスを的中させようと、自称リーカーたちが出現する傾向にあり、今回もそのケースである可能性があることに留意が必要。今回情報を提供したユーザーはこれまでリークの実績がほぼないことから、現時点ではあくまで噂程度として考えておくべきだろう。
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