本日Appleは、一般ユーザー向けにiOS 9.2.1のマイナーアップデート版をリリースしているのでお伝えする。
「エラー53」のバグに対応
本日公開されたiOSアップデートは、先日問題になっていた「エラー53」のバグを修正したものとなっている。
この「エラー53」とは、ユーザーが故障したホームボタンを正規の修理店以外で交換した場合に、iOS端末をアップデートしたり、復元する時に「iPhoneを復元できませんでした」「不明なエラーが発生しました(53)」と表示され使用できなくなるバグで、ユーザーからは早期の修正を求められていたものだ。
今回の不具合は64bit版のiOS端末で発生しているものなので、アップデートは以下の端末が対象となっている。
- iPhone 6 Plus
- iPhone 6
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPad mini 3 (Wi-Fi)
- iPad mini 3 (Cellular)
- iPad mini 3 (China)
- iPad mini 4 (Wi-Fi)
- iPad mini 4 (Cellular)
- iPad Air 2 (Wi-Fi)
- iPad Air 2 (Cellular)
- iPad Pro
- iPad Pro (Cellular)
本日公開されたマイナーアップデート版の「iOS 9.2.1」は、ホームボタンを正規の修理店以外で交換したユーザーのみが必要なアップデートで、それ以外のユーザーについては特に必要のないアップデートとなっている。
なので、正規店以外で修理してしまったユーザーは早急にアップデートを行うようにしよう。
ここで注意して欲しいのだが、アップデートはいつものOTA(Over the Air)ではできず、iTunesやPCを通してダウンロード・インストールする必要がある。
ちなみに今回のアップデートを行っても、非正規や不正に交換したホームボタンの場合、Touch IDが有効になることはなく、あくまでもデバイスが使用不可能になるのを回避するプログラムになっているため、ロックを解除するにはロック解除番号を入力する必要がある。
前回公開された「9.2.1」のビルドナンバーは「13D15」だったが、今回公開されたiOS 9.2.1のビルドナンバーは「13D20」となっている。
「iOS 9.2.1(13D20)」のインストール方法は、最新のiTunesがインストールされたMac/PCと接続し、iOSデバイスを強制再起動(スリープボタンとホームボタンをAppleのリンゴマークが表示されるまで10秒以上押し続ける)することで可能だ。
また、Appleは同時に「エラー53」についてサポートドキュメントを更新しているので困っている人はこちらを参照してみよう。
ちなみに、今回のiOSアップデートでは「エラー53」のバグは修正されているが、「日付を1970年5月以前にすると再起動ができなくなる」不具合を修正するプログラムは含まれていないようなので、こちらの問題は引き続き注意が必要だ。
[ via iDownloadBlog ]