毎年、WWDCで最大の注目を集める次期iOS。今年は例年通りであれば 「iOS 13」 が発表されると予想するが、この 「iOS 13」 の最大の目玉は 「ダークモードの実装」 ということになりそうだ。
1月31日、米メディアBloombergのMark Gurman記者が、次期iPhoneや次期iPad Proに関する情報とともに次期iOSについて知っている情報を公開している。
iOS 13はダークモードやiPadの新ホーム画面などが実装予定
Mark Gurman氏の記事によると、「iOS 13」 には複数の新機能が用意されることになるようだ。
その中でも注目は、ダークモードの搭載。これまでの白基調の反対となる、「黒基調」 がダークモードの特徴、以前から要望の大きかった機能だ。すでにmacOSやtvOSで実装されている機能ではあるが、満を持してiOSでも利用可能になる模様。
ダークモードが利用できるようになれば、黒の表現に長けた有機ELディスプレイ本来の力が発揮できるかもしれない。また、Watchアプリのように漆黒の色合いが基本となれば、iPhone X以降の有機ELディスプレイ搭載モデルでは画面の省電力化も可能になるはずだ。おそらくミュージックアプリやカレンダー、連絡先、設定アプリなど多数の純正アプリが黒のUIに対応するものとみられる。
「iOS 13」 のもうひとつの注目ポイントとして、iPadのホーム画面に改良が加えられることが挙げられる。
具体的にどのように変更が加えられるかは不明だが、現在のiPadのホーム画面では各アプリのアイコンの間隔が広いことから、一部のユーザーからは改良の要望が出ていたことを受け、さらに使いやすくしたものに変更される可能性が高い。
これまでiOSデバイスは、iPhoneとiPadでUIが統一気味だったが、デバイスとしての性質が異なるためか、最近ではあえて異なるUIが採用されるケースも多い。iPhoneとiPadの隔絶が今後のテーマになるのだろうか。
その他、「iOS 13」 の新機能・変更点として、CarPlayやファイル管理アプリの改良、単一アプリ内でのタブ表示などに対応する予定であるという。
毎年、iOSのアップデートに関する発表はとても楽しみだが、今年は昨年のような地味なものではなく大きな変化が期待できそうだ。特にiPadに関しては。
「iOS 13」 は、例年通りであれば今年6月に開催される開発者向けイベント 「WWDC 2019」 で発表されるとみられる。同時にmacOS、watchOS、tvOSなど各OSのアップデート情報が公開される予定であるため、開発者だけでなく、Appleのサービスを楽しむユーザーの “祭典” として楽しまれているWWDC。今年は何が発表されるのか、筆者も今からとても楽しみだ。