先週号では、イモリたちの話題は一旦お休みさせてもらって、我が家の90cm水草レイアウト水槽紹介【水草編】を掲載したが、いかがだっただろうか。
「水草」というと年中同じような見た目で、大きな花が咲いたりだとか、色鮮やかな紅葉が見れたりというのがないので、僕たちがよく見る地上の植物と比べるとなんだか単調な印象を受けてしまうかもしれない。
でも、「水草ならではの魅力」というのもやはりあって、例えば光合成をすると葉っぱに酸素の泡がたくさんついてキラキラと綺麗だったり、水上葉・水中葉で見た目や雰囲気がガラッと変わったりして、なかなか奥の深い植物だと僕は思っている。
先週の記事を見て少しでも水草に興味を持ってくれる人が増えてくれたら嬉しい限りです!
さて、今週は水草の話は置いておいて、先週も宣言した通り、この水草ジャングルの中でのびのびと生活している生体たちの紹介をしていこうと思う!
小さい魚はイモリと違って動きが素早く、なかなか良い写真を撮るのが難しかったが、何十分も水槽の前に居座って撮ったベストショットでしっかりお届けしていくので、最後まで見ていっていただけると幸いです!
個性的なタンクメイトたちが集う、我が家の90cm水槽
我が家の90cm水槽で生活している熱帯魚たちは、どこのアクアショップでも扱っているようなメジャーな魚たちばかりだ。
まずは、我が家のお魚名簿を見ていただきたい。
- アピストグラマsp. アガシジィ ダブルレッド ♀←♂は★になりました…
- グリーンネオンテトラ
- トランスルーセントグラスキャット
- ラミーノーズテトラ
- テトラオーロ←新人入りました!
- チェリーバルブ
- コリドラスジュリー←新人入りました!
- タイガープレコ←新人です!
- サイアミーズフライングフォックス
- ニジイロボウズハゼ♀
- オトシンクルス・アフィニス
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ←めちゃくちゃ増えました!!
とりあえず、残念なお知らせから。先日からアピストグラマの♂の姿が見えないなと思っていたら、やはり失踪していたようだ。いつ頃お亡くなりになったとか、原因は不明のままだが、結構可愛がって育てていただけに、ちょっとショックな出来事となってしまった。
1匹残された♀は元気にしているようだが、派手な模様の♂がいないとちょっと寂しい気もするので、近日新しいお婿さんを迎えることになるかもしれない。仲良くなれるかなぁ。
さて、話は戻るが、我が家の90cm水槽のメインとなっている魚はグラスキャットやラミーノーズ、テトラオーロたち。ラミーノーズが普通よりちょっと長生きなくらいで、あとは特に何の変哲もない普通の魚たちだ。そう、メインは普通なのだ、メインは。
お魚名簿を見るとメイン以外の魚が非常に多い気がするが、こいつらはメインじゃないの?と思うかもしれない。実はメイン以外の魚は「タンクメイト」と呼ばれる魚なのだ。
詳しく説明すると、魚たちが餌を食べたりするときに餌の食べ残しが発生したり、その食べ残しの栄養分によって水槽内に緑色や茶色の苔が発生する。そう言ったものを食べてキレイにしてくれるのが、「タンクメイト」と呼ばれるエビやコリドラスなどの役割で、ある意味こいつらがいないと水槽が成り立たないといっても過言ではない。
そんな我が家のタンクメイトたちは、見た目こそ普通なのだが、とにかく個性的な連中が揃っている。普通のコリドラスとかを想像している人はちょっとショックを受ける可能性があるので、覚悟して読んでほしい。
コリドラスはおとなしい魚だと、いつから錯覚していた?
コリドラスといえば、タンクメイトの中でも食べ残し除去専門の魚だ。ナマズの仲間で、よく底の砂をもふもふ食べてはエラで濾し取ってを繰り返すので、「アクア界のモフリスト」なんて偉大な名前を付けられている彼らだが、我が家のコリドラス・ジュリーはそんな「もふもふ」なんて可愛い効果音で餌を探したりはしない。
我が家のコリドラスが餌を探す時は、基本的に周りを蹴散らしながら探す。おそらく効果音は「ドカドカ」だろう。エビだろうが魚だろうが、みんなお構いなし。自分の作業を邪魔するやつは、どんなヤツだろうと吹っ飛ばし、すごい勢いで砂を掘りながら餌を探す。
おかげで、どんなに大きな砂の山ができていようとも、一晩すればいつもの平らな底の砂に元通りだ。あれだけ激しく掘っていれば、底に落ちた食べ残しもしっかり食べてくれていることだろう。
吸引力の変わらない、ただ一つのプレコ
本当は別の水槽で苔対策として導入していたのだが、常に水槽の裏の方に隠れてしまって面白くない!との僕の勝手なワガママで、去年の11月頃に90cm水槽に引越してきたタイガープレコ先輩。
引越してきてすぐは水草の奥深くに隠れてしまっていて、全然姿が見えずにいたのだが、最近はふと見ると水槽の真ん中あたりでアヌビアス・ナナの葉っぱの表面の苔をむっしゃむっしゃ食べていらっしゃることが多い。
僕は今までプレコを飼ったことがなく、このタイガープレコ先輩が人生初のプレコとなったわけだが、とにかく苔の食べ方がすごい。もしかするとプレコの苔の食べ方はこれがデフォルトなのかもしれないが、水草がぐわんぐわん揺れるほどのすごい力で苔を食べているので、最初は若干引いてしまった。
しかし、そんな食べ方だからこそ、きちんと苔を食べてくれているということ。実際、アヌビアス・ナナの表面にうっすらついていた苔は、いつの間にか綺麗さっぱりなくなってしまったので、超優秀なタンクメイトであることは間違いない。
ミナミヌマエビ、大量発生中
どんなアクアリストの水槽でも、入っていないことの方が珍しいエビたち。彼らは餌の食べ残しの処理はもちろん、苔の処理もしっかりしてくれる超万能型のタンクメイトで、我が家では、ヤマトヌマエビとミナミヌマエビを一緒に入れている。
我が家の水槽は油膜水面に浮いていることが多く、エビたちがひっくり返って水面の油膜を食べていることがあるのだが、その時に水槽を上から見るととてもすごい図になっていることが多々ある。10匹以上一緒にやっているととてもキモい!
また、ミナミヌマエビに至っては、安定した水質であればどんどん卵を産んで殖えてくれるので、大きな水槽のコケも人海戦術であっという間に処理してくれる。我が家でも立ち上げからミナミヌマエビを導入しているが、現在推定数100匹以上!あまりにも多いので、他の水槽におすそ分けしたりもしているのだが、まだまだベビーブームは止まらないようだ。あっ、また♀が卵持ってる。
殖えてくれる分には全然構わないのだが、一番大変なのが外部濾過器の掃除の時で、濾材を寄せると濾過器の底にはいつも大量のミナミヌマエビが。すごく目を背けたくなるが、いつも1匹たりとも流さないぞ精神で網をしっかり用意しながら奮闘している。小さいエビまでは掬えているか怪しいところだが。
とまぁここまでで個性あふれるタンクメイトたちを紹介したが、他にも、朝見ると必ず3匹並んでいるオトシンたちや、大きく育ったフライングフォックス、苔取り補助のニジイロボウズハゼさんと、タンクメイトばかりが充実した90cm水槽となっている。
水草の維持にはすごく役立ってくれて助かるのだが、僕の友人たちが家に遊びに来ると「地味なヤツしかいない」と文句を言われてしまうのがちょっと悲しいところだ。派手なタンクメイトの導入も考えた方が良いのだろうか。
こちらの生体の方も、面白いヤツを導入したらどんどん紹介していこうと思っているので、今後も楽しみにしていてほしい!