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【週刊イモリ】イモリは目が良い生き物なのか? (2015/10/17号)

先週号では、やっとキメラ(シリケンイモリとアカハライモリのハイブリッド個体)が人工エサを食べてくれるようになった様子をお伝えしたのだが、残念なことに、今週改めて人工エサを与えたところ、全く見向きもせず・・・。やはり絶食の影響が大きかったのだろうか。

とりあえず今週は赤虫を与えたが、まだまだ訓練は継続する必要がありそうだ。

・・・逃げないでちゃんと反省しなさい。

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イモリは目が良い?

そういえば、先日面白い光景を見た。珍しくキメラとイズー(アカハライモリ)が2匹揃って水槽の端に寄り、しきりに何かを見つめていたのだ。

そのうち段々とせわしなく動きまわるようになったので、一体どうしたものかと思って見ていたら、なんと、隣の水槽の魚を追いかけていたようだ。このときは、ガラス越しに魚の姿が認識できるなんてなかなか目が良いんだなとちょっと感心した。

しかし、その次の日の出来事である。イズーに赤虫(15匹ほど)をあげようとしたら、手元が狂って水草の茂みの中にぼちゃん!非常に食べづらそうなところに落としてしまった。

この辺に落ちたぞ?

・・・あれ、昨日はあんなにすごい視力を見せつけてくれたはずなのに、ちゃんと見つけられてない?

しまいにはこんな格好になってまで赤虫を探すイズー。30分ほど経って、やっと全部食べ終わったようだった。

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イモリの視力はそこまでない

諸説あるが、「イモリは視力が良い」というわけではなく、「動いているものに反応している」というのが正しいらしい。ということは、逆に動かないものはなかなか見つけられないので、イズーのように手(鼻?)探りになってしまうようだ。そんな視力を補うために嗅覚が優れている、という話もある。

確かに、赤虫をあげるときにはいつも目の前でちょこちょこ動かしたりして興味を持たせてからあげているし、人工エサに至っては匂いが結構するので、嗅覚でなんとか食べに行っているのかもしれない。

・・・こんな話を聞いてしまうと、何だかいたたまれない気持ちになってしまった。2匹がエサをしっかり見つけられるような工夫がもう少し必要なのかもしれない。