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日本HPがAI PCラインナップを拡充。個人向けEnvyシリーズと法人向けEliteBookシリーズに新型モデル投入

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今年の事業戦略発表会で 「2024年は飛躍の年」 にしたいと宣言した日本HP。成長の牽引力のひとつとして期待しているのが、「AI PC」 だ。

日本HP代表取締役 社長執行役員の岡戸氏は、先の事業戦略発表会で 「PCにAIのパワーが加わることで、PCはこれまでの “パーソナルコンピューター” から “パーソナルコンパニオン” へと定義を変え、伴走者としてユーザーを支援するデバイスになる」 と話し、AIテクノロジーを内蔵した 「AI PC」 の投入を積極的に行なっていくとしていた。

第1弾として 「HP Spectre」 シリーズにAIテクノロジーが導入されていたが、新たに第2弾製品として、日本HPはAI PCのラインナップを大きく拡充するとし、多数の 「AI PC」 を報道陣に向けて披露した。

今回、日本HPが新たに発表した製品は、個人向け 「HP Envy x360」 シリーズ3製品。法人向け 「HP EliteBook」 シリーズ6製品。プロフェッショナル向けには、モバイルワークステーション製品として 「HP ZBook」 シリーズ5製品。これらを3月27日より順次国内投入していく。

個人向けモデル:HP Envyシリーズ

「HP Envy x360」 シリーズは、14インチ/16インチの2サイズ展開。高い汎用性と高強度アルミニウムを採用したノートPCだ。

14インチモデルには、インテルCPUモデルとAMD CPUモデルが用意され、価格はインテルCPUモデルが198,000円〜、AMD CPUモデルは176,000円〜。どちらも3月27日に発売する。

16インチモデルは209,000円〜で、4月中旬以降に発売を予定している (価格はいずれも希望販売価格/税込表示)。

製品名 HP希望販売価格(税込) 販売開始日
HP Envy x360 14 (インテル) 198,000円~ 2024年3月27日
HP Envy X360 14 (AMD) 176,000円〜 2024年3月27日
HP Envy x360 16 209,000円~ 2024年4月中旬以降

インテルモデルには、インテルCore Ultra 5 (125U)/7 (155U)プロセッサーを搭載し、NPUがAI処理を行うことで全体のパフォーマンスを底上げする。

メモリ容量は16GB〜32GB LPDDR5。ストレージは512GB/1TB SSDを搭載。

HP Envy x360 14 (インテル)

ディスプレイのサイズはどちらも14.0インチだが、スタンダードモデルには解像度1920×1200のIPSタッチパネル (非光沢) が搭載されるのに対して、パフォーマンスモデルには解像度2880×1600のタッチ操作とDCI-P3広色域に対応した有機ELディスプレイが搭載される。

バッテリー駆動時間は最大15時間。搭載インターフェースは最大で40Gbpsの転送に対応するThunderbolt 4、最大10Gbpsの転送に対応するUSB Type-Cがそれぞれ1口ずつ。さらに、最大10Gbpsの転送が可能なUSB Type-A x2、HDMI 2.1が搭載される。

本体サイズは313x218x16.9cm、重量は約1.39kg。インカメラは約500万画素のものを搭載。通信はBluetooth 5.3およびWi-Fi 6Eをサポートする。

AMDモデルには、AMD Ryzen 5 8640HSおよびRyzen 7 8840HSを搭載する。グラフィックスは、AMD Radeon 760M/780M。

そのほかインテルモデルとの違いとして、搭載インターフェースがThunderboltのかわりに最大10GbpsのUSB-Cが2基搭載されること、バッテリー持ちが最大14.5時間になることが挙げられる。

HP Envy x360 16

16インチモデルは、インテルモデルのみのラインナップとなる。基本的な仕様は、14インチのインテルCPUモデルと変わらない。サイズ・重量は、356x245x18.2cm、約1.87kg。バッテリー駆動時間は最大14.5時間となる。

上記製品はいずれもAI PCを謳うだけあって、AI技術によるさまざまな性能アップが図られている。たとえば音楽編集ソフト 「Audacity」 を利用したAIテキストから楽曲の生成テストを実行してみたところ、第12世代のインテルCore i7プロセッサを搭載したモデルに比べて約80%も時間短縮ができたという。

また、キーボードにはMicrosoft Copilotキーが搭載されており、キーひとつでCopilitを呼び出すことが可能だ。

法人向けモデル:HP EliteBook/HP ZBookシリーズ

法人向けモデルとして、新たに 「HP EliteBook」 シリーズから6製品が、「HP ZBook」 シリーズから5製品が展開される。3月27日〜8月上旬にかけて順次展開される予定だ。

HP EliteBookシリーズ
製品名 HP希望販売価格(税込) 販売開始日
HP EliteBook 1040 G11 362,780円〜 2024年6月下旬
HP EliteBook 830 G11 274,780円~ 2024年3月27日
HP Elite x360 830 G11 329,780円~ 2024年5月下旬
HP EliteBook 840 G11 274,780円~ 2024年3月27日
HP EliteBook 860 G11 285,780円〜 2024年3月27日
HP EliteBook 635 Aero G11 274,780円~ 2024年4月26日
HP ZBookシリーズ
製品名 HP希望販売価格(税込) 販売開始日
HP ZBook Power 16 inch G11 404,800円~ 2024年6月上旬
HP ZBook Studio 16 inch G11 597,300円~ 2024年8月上旬
HP ZBook Firefly 14 inch G11 206,800円〜 2024年5月中旬
HP ZBook Firefly 16 inch G11 209,000円~ 2024年5月中旬
HP ZBook Fury 16 inch G11 597,300円~ 2024年6月上旬

法人向けモデルにもAIテクノロジーを導入するため、専用NPUを搭載したインテルCore Ultra 5/7プロセッサーとAMD Ryzenプロセッサーを内蔵する。HPが展開する法人向けモデルにこれらのプロセッサーが搭載されるのは初。各モデルの特徴は以下。

HP EliteBookシリーズ

インテル Core Ultra 5および7プロセッサーまたは次世代AMD Ryzenプロセッサーと、専用のNPUを搭載した最新のHP EliteBook。AIタスクのパフォーマンスをパーソナライズして効率化できる機能を備えているほか、HP Smart SenseがAIを活用してデバイスのノイズ、温度、パフォーマンスなどの要素をワークフローに合わせて自動的に最適化してくれる。

さらに、Poly StudioのオーディオとDynamic Voice Leveling、AIノイズリダクション、および自動フレーミングによってコラボレーションがより自然になり、シームレスなユーザーエクスペリエンスを実現する。


 HP EliteBook 1040 G11

パワフルなビジネス向けAIテクノロジー内蔵14インチ型ノートPCで、携帯性、パフォーマンス、最大21時間のバッテリ駆動時間を実現し、外出先でのニーズを満たすモデル。

AIのパワーを活かすことで、HP EliteBook 1040 G10と比べて、グラフィックスのパフォーマンスが最大80%向上、AIコラボレーションの消費電力が最大38%低減、AIビデオ編集が最大132%高速になる。

Copilotキーも搭載

HP Smart Senseにより、AIがPCの消費電力を調整し、最大で40%静かに動作する。主要部品の70%以上にリサイクル素材が使用されており、たとえばキーボードにはリサイクルされた漁網が使用されている。


HP EliteBook 800 G11シリーズ

HP EliteBook 830 G11

強力なパフォーマンスとコラボレーション機能を必要とするナレッジワーカーに最適なシリーズ。AIを活用した生産性向上のため、インテル Core Ultra 5および7プロセッサーを搭載している。ベゼルには使用済み再生 (PCR) プラスチックが75%以上使用されている。

HP Elite x360 830 G11

HP EliteBook 840 G11

HP EliteBook 860 G11

800シリーズの新製品として、13.3インチクラムシェル型 「HP EliteBook 830 G11」 、13.3インチ型コンバーチブル 「HP Elite x360 830 G11」 、14インチ型 「HP EliteBook 840 G11」 、16インチ型 「HP EliteBook 860 G11」 を追加する。


HP EliteBook 635 Aero G11

約1kgと超軽量ながらもオールメタル筐体の頑丈さを持ち、ハイブリッドワークに最適なモデル。本モデルは世界に先駆けて日本先行販売となる。

AI対応NPUを実装する次世代のAMD Ryzenプロセッサーを搭載。生産性を上げる16:10アスペクト比のディスプレイを採用し、さらに5メガピクセルカメラやPoly Studioオーディオを搭載しリモート会議も快適にこなすことができる。

HP ZBookシリーズ

HP ZBookは、要求の厳しいワークフローに対応する高パフォーマンスのコンピューティングソリューションを提供。ハイブリッドワークに必要なコラボレーションやセキュリティ機能を強化、専用のNPUを搭載したインテル Core Ultraプロセッサーを搭載し、AIの活用を通じて新たなレベルの生産性と創造力を実現する。

HP ZBook Power G11
新設計の16インチシャーシにインテル Core Ultraプロセッサーおよび最高でNVIDIA RTX 3000 Ada Laptop GPUを搭載することにより、3Dモデリング、AIを活用したコンテンツ作成などの高速処理し生産性を大幅に向上させる。

HP ZBook Studio G11
薄型コンパクトな16インチシャーシに、最大インテル Core Ultraプロセッサーおよび最高でNVIDIA RTX 3000 Ada Laptop GPUまたはNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載。

リアルタイムでのレンダリング、データの可視化を可能とし、クリエイターの生産性を向上させる。

HP ZBook Firefly G11
プロフェッショナルに求められるパフォーマンスと携帯性を両立させたHP ZBook Fireflyは、AIテクノロジー内蔵プロセッサーとNVIDIA RTX A500 Laptop GPUを搭載し、動的な電力分配の効率化により、長時間バッテリ駆動を実現。

ハイブリットワーク環境下で設計開発やデザインをシームレスに行うことができ業務効率を最適化する。

HP ZBook Fury G11
デスクトップクラスの高いパフォーマンスを持つインテル Core プロセッサー HXシリーズを搭載し、最高でNVIDIA RTX 5000 Ada Laptop GPU、最大メモリ容量128GB、最大ストレージ容量16TBの高い拡張性を持つ。

8Kビデオの編集、高度な3Dレンダリング、VFX、AI開発など高負荷処理を必要とする業務に最適な環境を提供する。

上記の法人向けモデルの一部には、電源オフ時やインターネットに接続されていない時でもPCの位置情報を検索し、ロックやデータ消去ができる 「HP Protect and Trace with Wolf Connect」 が提供される。

また、今後量子コンピューティング技術の確立にともない、非対称暗号が破られる可能性が危惧されている。それに先駆けて、HPは量子コンピューティングによるハッキングに対応するためHP Endpoint Security Controller (ESC) チップを刷新し、こうしたセキュリティリスクへの対策をする。

ESCはプロセッサとOSから隔離されており、セキュリティに関する問題を発見した段階で、データを上書きすることで対応する仕組みになっている。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。