
GoProが、次世代360度カメラ「MAX2」と小型ライト付きカメラ「LIT HERO」を発表した。
MAX2は本格的な360度撮影の強化版、LIT HEROは日常の撮影やSNS配信を意識した軽快モデル。
用途の異なる2つのカメラを同時投入することで、GoProはアクションカメラ市場の両極にアプローチしようとしている。さらに海外では、AI被写体追跡ジンバル「Fluid Pro AI」もお披露目されている。
真の8Kを謳う360度カメラ「MAX2」

GoPro MAX2
発売日:2025年9月30日
価格:79,800円(税込)
MAX2は、約6年ぶりに刷新されたGoProの360度カメラだ。最大の進化は解像度で、5.6Kから8Kへと大幅にアップグレード。2つの高性能イメージセンサーと新しいスティッチ技術を組み合わせ、2,900万画素の静止画や「True 8K」動画を実現する。GoProによれば、競合製品よりも16〜21%多い実用画素を扱えるため、平面動画への切り出しでも高いディテールを確保できるという。
レンズは交換式の光学ガラス製で、傷や破損があってもカメラごと買い替える必要はない。6つのマイクによる360度オーディオ収録、風切音低減、Bluetoothマイク対応など、音声面でも強化された。さらに、AI編集機能「MotionFrame」や、視点を固定できるPOVモード、セルフィーモードなども追加されており、プロ用途からクリエイターまで幅広く対応する。
筐体は空気力学を意識した薄型デザインで、防水・GPS内蔵。1,960mAhの着脱式バッテリーを搭載し、8K/30fpsで約66分、5.6K/30fpsなら最大90分の連続撮影が可能。
価格は79,800円(税込)。公式サイトで9月30日より発売される。なお、購入者はPREMIUMサブスクリプションの初年度年会費 (年会費6,000円) が無料となる。
ライト付きコンパクトモデル「LIT HERO」

LIT HERO
発売日:2025年10月21日
価格:46,800円(税込)
もうひとつの新製品が「LIT HERO」だ。内蔵ライトを備えたコンパクトアクションカメラで、VlogやSNS向け撮影を強く意識している。ライトは3段階調整が可能で、暗所や逆光でも顔を照らして撮影できる。フロントに録画ボタンを配置した点も、クリエイターを意識した設計といえる。

撮影性能は4K/60fpsに対応し、2倍スローモーションも可能。12MPの静止画(4:3比率)に対応し、SNS向けの9:16クロップ動画も作成できる。重量は93gと軽量で、マグネットマウントで取り付けも容易。防水は5mまで対応し、堅牢性も確保している。Enduroバッテリーにより、最高画質設定で100分以上の連続撮影が可能だ。
価格は46,800円(税込)。公式サイトで10月21日より出荷開始予定。GoProの中ではエントリークラスだが、内蔵ライトというユニークな要素で差別化している。
MAX2と同様、購入者はPREMIUMサブスクリプションの初年度年会費 (年会費6,000円) が無料となる。
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(画像:GoPro)