
サードウェーブは9月18日、同社が展開するゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」のブランドリニューアルと新製品戦略を発表した。
会場では、取締役最高執行責任者の永井正樹氏、PC統括本部統括本部長の西村祐典氏が登壇し、ブランドの新方針を説明。さらにAMD、インテル、日本マイクロソフト、エヌビディアなどの関係者が来賓として登場し、各社の代表が祝辞を述べた。
イベントには特別ゲストとして卓球金メダリストの水谷隼氏が登場し、新モデルへの期待を語ったほか、VTuberの渋谷ハルや葛葉らも映像でメッセージを寄せた。発表会後にはDJライブやプロゲーマーによる対戦イベントが行われるなど、ゲーミングカルチャーを前面に押し出した内容となった。
4シリーズ+1カテゴリ体制で「最適な1台」へ
今回のリニューアルで、GALLERIAは従来の単一シャーシ展開から脱却し、「S」「X」「F」「E」の4シリーズと「GALLERIA Special Line(GSL)」という1カテゴリによる新体制を導入する。
フラッグシップとなる「Sシリーズ」は、Ryzen ThreadripperやGeForce RTX 5090などのハイエンド構成に対応し、ゲームのみならずAI処理や4K映像編集、3DCG制作にも対応する“究極の1台”を目指す。冷却性や静音性を重視したNoctuaファン搭載モデルも用意され、エンスージアスト層を狙う。
「Xシリーズ」は、従来のGALLERIAが培ってきた信頼性と安定性を継承するコアシリーズ。新筐体では冷却構造やメンテナンス性を高めており、工具不要で簡単にお手入れできる「クイックケアシステム」をなどを採用し、450モデル以上の構成バリエーションを揃える。
「Fシリーズ」はピラーレスデザインとARGB照明を採用したデザイン志向の新モデルで、内部の美観と演出性を両立。ATXミドルタワーサイズとMicro ATXミニタワーサイズの2サイズを展開し、ブラック/ホワイトのカラーリンクモデルも登場する。
さらに、2026年春に発売予定の「Eシリーズ」は、リビングにもなじむスモールフォームファクターを追求。高性能と静音性を両立し、据え置きPCの概念を広げる製品として開発が進められている。
最後に、シリーズ横断の「GALLERIA Special Line(GSL)」では、eスポーツチームやストリーマーとのコラボモデルを展開予定。渋谷ハル、葛葉、猫麦とろろ、Nachoneko、REJECTなどとの協業モデルが発表された。
今回のブランドリニューアルに合わせて、ブランドスローガンが従来の「BREAK THE NORMAL さあ、GALLERIAと、その先の世界へ。」から「THE OTHER REAL 踏み出せ、その場所へ」へと刷新されている。
近年のゲーミングPC市場では、AIを活用した創作活動が拡大したことで、ゲームとクリエイティブの垣根が薄れつつある。GALLERIAはその変化を先取りし、ゲームやデジタルクリエイションによって可能性を広げ、挑戦を伴う新たな場所へと踏み出す人々とともにありたいという思いを込め、今回の新しいスローガンを掲げたとのことだ。
▼ 会場で展示されていた実機