当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Galaxy Z Fold4 レビュー | 画面比率の見直しやタスクバーなどでビジネス利用がより便利に

サムスン電子ジャパンは、折りたたみスマートフォンの最新モデル 「Galaxy Z Fold4」 を国内で9月29日に発売した。国内キャリアでは、NTTドコモとauで取り扱われている。

Galaxy Z Fold4は、いわゆる 「横折り式」 と呼ばれるタイプの折りたたみスマートフォン。折りたたんだまま、一般的な縦長のスマートフォンのように使うことができるだけでなく、本のように横に開くことで大画面で作業できるのが特長だ。

今回、サムスン電子ジャパンからGalaxy Z Fold4の実機を1週間借りることができたので、デザインや仕様などを詳しくチェックしてみた。

スポンサーリンク

デザイン

Galaxy Z Fold4は、折り曲げられるAMOLEDの特徴を活かし、スマートフォン自体を折り曲げられるスマートフォン。昨年発売した 「Galaxy Z Fold3 5G」 の後継モデルにあたる。

画面はメインとサブの2つが搭載されていて、折りたたんだ状態では縦長のサブ画面を使って操作し、本体を開いた状態では、内側の大きなメインディスプレイを使って操作する。

本体サイズは、本体を開いた状態では130.1 x 155.1 x 6.3mm、閉じた状態では67.1 x 155.1 x 15.8mm〜14.2mm。重量は263g。先代モデルよりも本体の縦幅が小さくなったことで、片手での操作がしやすくなった。

本体カラーはグレイグリーン。グローバルモデルでは4色が用意されていたが、国内販売モデルはグレイグリーンのみとなっている。

今回のGalaxy Z Fold4の注目ポイントの一つがヒンジ部分だ。従来からヒンジのデザインを見直したことで、ヒンジ部分のスリム化&軽量化を実現。本体サイズが小さくなったにもかかわらず、画面をより広く使えるようになった。

ヒンジ部分には 「Galaxy」 のロゴが刻印されている

また、折りたたみスマートフォンといえば、画面の折りたたみ部分の故障や保護フィルムの剥がれを問題視する人が多いが、Galaxy Z Fold4は画面と保護フィルムの両方を強化。20万回もの開閉テストをクリアしており、毎日画面を開いたり閉じたりしても安心して長期間使用できる。

本体を閉じたときの前面と背面にはコーニングのゴリラガラスが、フレームとヒンジはアルミ合金が使用されていて、耐久性はバッチリ。

ちなみに、Galaxy Z Fold4は先代モデル同様にIPX8規格の防水に対応しており、雨の中や濡れた手で使うことが可能だ。

スポンサーリンク

画面性能

本体を開いたときのメインディスプレイのサイズは約7.6インチ。タブレット並みの大画面になるのは先代モデルから変わらないが、ベゼルが狭くなったこととアスペクト比の最適化 (横幅が増えて縦幅が短くなった) により、正方形に近いサイズ感に。

従来までは大画面でコンテンツを見るときに端末を横向きに持ち替えていた人もいたかもしれないが、Galaxy Z Fold4は縦持ちのままでも広々と画面を使うことができるようになったことから、わざわざ画面を持ち替える手間が不要に。

『原神』をプレイ

画面のリフレッシュレートは先代モデルの10Hz〜120Hzから1Hz〜120Hzに変更したことで省電力性が向上したほか、最大輝度も900ニトから1000ニトになったことでより明るい画面でコンテンツを楽しめるようになった。

また、前面カメラは先代モデルでアンダーディスプレイ化が実現していたものの、今回の最新モデルはより目立ちにくいデザインに改良。実際に全画面で動画を視聴してみたところ、ほとんど目立たないようになっていたため、異物感が気になっていた人も安心して動画を視聴できるようになるはずだ。

本体を閉じるとメインディスプレイが内側に畳まれ、本体裏側のカバーディスプレイが前面に現れる。

カバーディスプレイは一般的なスマートフォンと比べると縦幅が少し長く、本体が折り畳まれている関係で厚みはあるものの、本体を開いた状態の大画面と畳んだ状態の小さな画面の2つを使い分けられるのは大きなメリットと言えるだろう。

カバーディスプレイの画面サイズは6.2インチ。一般的なスマートフォンよりも縦長とは言ったものの、先代モデルよりも縦幅は小さくなっていることから、片手での操作はしやすくなった印象だ。

画面を90°の角度でデスクなどに置くことで 「フレックスモード」 で使用することも可能。ただし、上画面を直接触ると本体がグラグラと揺れて操作しづらいため、下画面をタッチパッドのように使ってカーソルを動かす 「フレックスモードパネル」 での使用が便利だ。

また、Android 12Lを搭載したことで、画面下部にタスクバーが表示され、アプリの切り替えがスムーズにできるように。りPCライクに作業できるようになり、生産性が大きく向上した。

タスクバーでは、設定したアプリの固定表示はもちろん、起動したアプリが表示されるため、いちいちホームに戻らなくてもワンタップで切り替えが可能だ。

画面分割が簡単に使えるようになったのも大きな魅力だ。タスクバーから表示したいアプリアイコンをドラッグ&ドロップするだけで、一瞬で画面分割が可能。画面分割では最大3つのアプリを表示可能だ。

カメラ性能

折りたたみスマホというとあまりカメラ性能が良くないイメージがあるかもしれないが、Galaxy Z Fold4はGalaxy S22と同じカメラを搭載したことで、高いクオリティの写真を撮影できるようになった。

メインカメラは広角+超広角+望遠のトリプルカメラで、画素数は広角カメラが5000万画素、超広角カメラが1200万画素、望遠カメラが1000万画素。

綺麗に撮影したい場面はやはり広角カメラでの撮影がオススメで、景色の撮影など広範囲を撮影したいときは超広角、飛行機など遠くの被写体を撮影したいときは望遠カメラなど、撮影シチュエーションに応じてさまざまな選択肢が取れる。

こんなに遠くも鮮明に撮影できる

上記が各カメラで撮影した写真。全体的に色味がよく、魅力的な写真に仕上がっているように感じている。作例として参考にしていただきたい。

Galaxy Z Fold4での写真撮影時に便利なのが、20倍以上のズームで遠くの被写体を撮影しようとすると左にズームマップが表示され、どの場所を撮影しているのかが分かりやすくなる。

また、画面を開いた状態で写真を撮影する際には、右上のアイコンをタップすることでカバーディスプレイにプレビューを表示できる。被写体側の人が構図などをチェックしながら撮影したいときに便利だ。

フロントカメラはメインディスプレイに埋め込まれるように搭載されているが、400万画素とメインカメラに比べて画素数が低いため、できればカバーディスプレイに搭載されているカバーカメラ (1000万画素) か、メインカメラを 「自分撮り」 モードにして撮影することをオススメする。

パフォーマンス

Galaxy Z Fold4は、SoCに 「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」 を搭載したことで、前モデルよりも性能が向上している。

定番のベンチマークアプリ 「AnTuTu Benchmark」 「Geekbench 5」 でベンチマークスコアを計測してみた。

上記はAnTuTu Benchmarkの計測結果。CPUスコアは209678、GPUスコアは407393で、総合スコアは931522となった。

上記はGeekbench 5の計測結果。シングルコアスコアが1316、マルチコアスコアが6547で、グラフィック性能を示すOpenCLスコアは6547となった。

「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」 はハイエンドスマホに搭載されることの多いSoCということで、CPU・GPU性能ともに高く、重めのアプリの利用やマルチタスクもサクサク。人気ゲームアプリ『原神』もストレスなくプレイすることができた。

メインディスプレイ

カバーディスプレイ

『原神』は、メインディスプレイとカバーディスプレイの両方でプレイできるが、カバーディスプレイはちょっと横長すぎたため、個人的にはメインディスプレイの方が見やすく、操作しやすい印象だった。

まとめ

実際にGalaxy Z Fold4を使ってみて、メインディスプレイが正方形に近い形状になったことや、タスクバーが利用できるようになったことなどにより、よりビジネス用途での使用が便利になった印象だ。

筆者は特にタスクバーからアイコンを持ってくるだけで簡単に画面分割できるのがお気に入りで、Webブラウザやメール、カレンダーなどのアプリを並べてのスケジュール調整がとても便利だった。

Galaxy Z Fold4は、国内キャリアではドコモとauで約25万円で購入可能。RAM容量は12GB、ストレージ容量は256GBだ。

価格がちょっと高めなので気軽に購入・買い替えは難しいかもしれないが、便利で高性能な折りたたみスマホが欲しい人は、ぜひ購入を検討してみてはどうだろうか。

▼ 各キャリアで 「Galaxy Z Fold4」 を購入する
ドコモオンラインショップ
auオンラインショップ