
サムスン電子は、超薄型フラッグシップスマートフォン 「Galaxy S25 Edge」 を2025年5月13日(火)に正式発表する。
同イベントは米国東部標準時で5月12日午後8時、日本時間では5月13日午前9時より、Samsung公式YouTubeチャンネル、公式サイト、およびSamsung Newsroomでライブ配信される予定だ。
フラッグシップ級の性能をこの薄さに
「Galaxy S25 Edge」 は、今年1月に公開されたGalaxy S25シリーズ (S25/S25+/S25 Ultra) に新たに加わる第4のモデルとして登場する。WC 2025で実機展示されたことで存在は確認されていたが、詳細仕様については未公開のままだった。今回の発表で、ようやくその全貌が明らかになることに。
特に注目すべきは、その驚異的な薄さと軽さ。厚さはわずか5.85mm、重量は163gとされており、現在のハイエンドスマートフォン市場において際立った存在となる可能性が高い。
Galaxy S25 Edgeの内蔵SoCとしては「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」が搭載される予定。メモリは12GB、ストレージは256GBまたは512GBの2構成が用意される。ディスプレイは6.7インチAMOLED (WQHD/1440p) で、Corning社のGorilla Glass Ceramic 2を採用する。ベゼル素材にはチタニウムが使われており、質感と耐久性の両立を図る。
バッテリー容量は3,900mAhと、本体が薄型化した分、Galaxy S25+ (4,900mAh) より抑えられているが、消費電力の最適化により実使用における差は限定的だとみられている。
背面カメラは200MPの広角カメラと12MPの超広角カメラによるデュアルカメラ構成。インカメラも12MP。サムスンは 「Galaxy AIにより、カメラは重要な対象を認識し、新たな思い出を創出するスマートレンズに進化する」 と語っており、撮影後の写真をAIがキレイに仕上げてくれる機能の進化が期待される。
カラーラインアップは、チタニウムシルバー、チタニウムアイシーブルー、チタニウムジェットブラックの3色展開となる予定だ。
発表は、YouTubeを通じてライブ配信され、事前予約者には50ドル分のストアクレジットが提供される。なお、日本において同モデルが販売されるかは不明ながら、サムスン電子ジャパンが同イベントの告知を行なっていないことから、日本での展開は現時点ではない可能性が高い。
スマートフォンの “薄型化競争” が意味するものは
スマートフォン市場では、各社が “薄型・軽量” を次世代の設計思想と位置づけている。2月にはOPPOが折りたたみ型スマホ「Find N5」を発表し、閉じた状態で8.93mmという薄さを実現。また、Appleも「iPhone 17 Air」とされる新型薄型モデルの開発に着手しているとの報道もある。
薄さは確かに目を引く要素だが、バッテリーやカメラ性能とのトレードオフが常に課題となる。IDCのNabila Popal氏は「薄さを追求するだけでは不十分で、ユーザーは依然として高性能を求めている」と語っており、Galaxy S25 Edgeがこのバランスをどう取っているかが注目ポイントとなるだろう。
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ソニーのXperia発表と同日、ハイエンド市場が活性化へ
なお、興味深いことに、Galaxy S25 Edgeの発表と同日の2025年5月13日午前11時 (日本時間) には、ソニーも新型Xperiaを発表する予定だ。
このタイミングの重なりが偶然なのかどうかは不明だが、両社ともにプレミアムスマートフォン市場における存在感を改めて印象づける狙いがあるとみられる。サムスンは「薄さ×性能」で攻め、ソニーは「カメラ×映像体験」で、それぞれが自社製品をアピールする構図が見えはじめている。
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(画像:Samsung/SONY)