現地時間3月2日、Fitbitは2017年に同社が発売したスマートウォッチ 「Fitbit Ionic」 のリコール (自主回収) を開始した。
リコールの理由は、内蔵するリチウムイオン電池が過熱し、火傷を負うリスクがあるため。米国では同製品の過熱の報告が複数上がっており、そのうち実際に火傷を負ったユーザーもいるという。米国規制当局発表の合計では、販売台数の0.01%未満で発生したとのこと。
Fitbitはこれらの報告を重く受け止め、ユーザーに対して 「Ionic」 の利用停止を呼びかけるとともに、回収および返金を受け付ける。また、対象者には 「Ionic」 の代替としてFitbitの製品を特別価格で購入できるオファーも期間限定で提供される。リコールの申し込みは、「Ionic」 のリコール用特設ページから可能だ。
Fitbit 声明文:
Fitbitは、お客様の安全を常に最優先事項としております。
この度、慎重を期してFitbit Ionicスマートウォッチを自主的にリコールすることと致しました。
非常に限られた件数ですが、Fitbit Ionicスマートウォッチのバッテリーが過熱し、
火傷の危険があるという(米国規制当局発表の合計では、販売台数の0.01%未満)報告を受けています。
これらの事故は非常にまれであり、このリコールは他のFitbitスマートウォッチやトラッカーには影響を及ぼすことはありません。
「Fitbit Ionic」 は、2017年に海外で発売したスマートウォッチ。日本国内では2017年12月に開催されたAmazonのサイバーマンデーセールで先行販売が実施され、2018年1月から正式に販売が開始となった。2020年に販売は終了している。
なお、バッテリーの過熱問題はIonic固有のものであり、そのほかの製品には影響はないとのことだ。
関連リンク:Ionicスマートウォッチのリコール
(画像:Fitbit)