5月18日、Amazonは新型 「Fire 7タブレット
新型モデルは、先代モデルの基本デザインを踏襲しつつ、カメラを縦中央から横中央に移動させ、画面の周囲のベゼル幅を狭くすることで、よりスマートな見た目に変化。さらに、内蔵プロセッサの性能を引き上げるなど、より使いやすくしたモデルとなっているが、そのほかにも仕様を詳しくチェックしてみると、旧モデルからはさまざまな変更点があることがわかった。
そこで当記事では、「Fire 7タブレット」 の前モデル(第9世代/2019年モデル)と、新モデル(第12世代/2022年モデル)を比較してみた。前モデルとどれくらい進化したのか確認したい方は、ぜひご覧いただきたい。
※ Fire タブレットの世代は発売年と対応するようになっていて、2011年に発売したモデルを第1世代として、1年ごとに世代を1つ進めて表記するため、2019年発売モデルは 「第9世代」、2022年発売モデルは 「第12世代」 となる。
デザイン
まずは製品デザインから。新型 「Fire 7タブレット
画面サイズは7インチで従来モデルから変わらないものの、本体上下のベゼル幅が狭くなったことで、Fire HD 8やFire HD 10に似たスッキリとした見た目に。よりコンテンツに集中しやすくなった。
また、新型モデルは前面カメラの位置が変更されている。従来までは本体を縦向きに持ったときに上側のベゼル部分にカメラが配置されていたが、新型モデルはFire HD 8やFire HD 10と同じように左側のベゼル部分に配置されている。ビデオ通話時に本体を横向きにして使いやすくなったと言えるだろう。
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
---|---|---|
本体サイズ | 192 x 115 x 9.6 mm | 181 x 118 x 9.7 mm |
重量 | 286g | 282g |
本体サイズは181 x 118 x 9.7 mm、重量は282g。本体の縦幅は少し小さくなったものの、それ以外は従来モデルから大きな変化はなかった。
CPU性能/RAM容量
CPU性能
今回の新型 「Fire 7タブレット」 は、内蔵プロセッサの性能が引き上げられている。具体的には1.3GHzクアッドコアから2.0GHzクアッドコアに変更されていて、処理速度も30%高速化されているとのこと。
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
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CPU | 1.3GHz クアッドコア | 2.0GHz クアッドコア |
プロセッサの能力は、タブレットの動作そのものに大きく影響する。アマゾンジャパンによれば、新プロセッサを搭載したことで電子書籍の読み込みやアプリケーションの動作がより快適になっているとのことだ。
RAM容量
メモリは作業机の広さに例えられることが多い。容量が大きければ大きいほど作業机の大きさが広くなり、同時にできる作業が多くなる。
今回の新型 「Fire 7タブレット」 では、内蔵メモリ (RAM) 容量は1GBから2GBに倍増されており、先ほどの例で言えば、作業できる量が1GB分増えた、ということになる。
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
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RAM | 1GB | 2GB |
メモリ容量は多ければ多いほど快適に作業できるため、今回の地味ながら重要なアップデートと言えるだろう。
カメラ性能
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
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背面カメラ | 2MP | 2MP |
前面カメラ | 2MP | 2MP |
ビデオ撮影 | 720p HD録画 | 720p HD録画 |
内蔵されるカメラは、前面/背面ともに200万画素のもの。ビデオ撮影も720p HD撮影に対応する。この仕様は前モデルと同じとなっているため、あまり気にする必要はないだろう。
ストレージ容量/microSDカード容量
新型 「Fire 7タブレット」 は、内蔵ストレージ容量が16GBのみとなり、従来までのように32GBを選ぶことができなくなってしまった。
その代わり、外部ストレージとして利用できるmicroSDカードの最大容量が512GB→1TBに増加。結果として従来よりもたくさんのコンテンツを保存しておけるようになった。
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
---|---|---|
内部ストレージ | 16GB/32GB | 16GB |
microSDカード | 最大512GBまで | 最大1TBまで |
microSDカードは、16GBのものなら1,000円前後で購入できる。もし従来モデルのように32GBで運用したいのなら、わずか1,000円で増設が可能ということになる。もちろん、もっとたくさんのコンテンツを保存しておきたいなら、より大容量のmicroSDカードを購入していただきたい。
駆動時間、外部コネクタ
新型 「Fire 7タブレット」 のバッテリー駆動時間は最大10時間。前モデルは7時間だったことから、新型(第12世代モデル)は最大3時間長く駆動できるようになっている。
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
---|---|---|
バッテリー持ち | 最大7時間 | 最大10時間 |
充電時間 | 同梱のUSBアダプタで約4時間 | 同梱のUSBアダプタで約4時間 |
コネクタ | USB 2.0ポート (マイクロB コネクタ) | USB-C コネクタ |
また、充電用のコネクタがUSB 2.0 Micro-BからUSB Type-C (2.0)に変更されている。急速充電等には対応しないようだが、現代の周辺機器により即した形に変更されたことは大きな変更点と言えるだろう。
Wi-Fi
「Fire 7タブレット」 は通信周りにも変更が加えられている。前モデルの 「Fire 7タブレット」 は、Wi-Fi 4 (IEEE 802.11a/b/g/n) に対応していたが、新型 「Fire 7タブレット」 はWi-Fi 5 (IEEE 802.11a/b/g/n/ac) までサポートするようになり、より高速な通信が可能になった。
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
---|---|---|
通信 (Wi-Fi) | IEEE 802.11a/b/g/n | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
Wi-Fiの最新規格はWi-Fi 6(E)であるため、まだ進化の余地はありだが、ひとつ世代が上がったことは素直に喜ばしいことだ。
まとめ
今回の新型 「Fire 7タブレット
しかしながら、それ以外のハードウェアの仕様変更は現代の周辺機器の仕様に即したものに置き換えられていて、より使いやすくなっていると評価できるのではないだろうか。
筆者が個人的に嬉しかったのは、外部コネクタがUSB 2.0 Micro-BからUSB Type-C (2.0) に変更された点。本当は急速充電に対応して欲しかったところだが、「Fire 7タブレット」 のためにUSB 2.0 Micro-Bケーブルを用意する必要がなくなったので、デスク周りをよりシンプルにできるだろう。
新型 「Fire 7タブレット」 は2022年6月29日に発売。価格は6,980円(税込)、5月18日午後10時よりAmazon.co.jp
「Fire 7タブレット」 の第9世代と第12世代の比較表は、以下で確認できる。また、同時発売するキッズモデルの新旧比較も掲載しておいたので、そちらも要チェックだ。
比較表:Fire 7 タブレット (第9世代/第12世代)
Fire 7 (旧) | Fire 7 (新) | |
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世代 | 第9世代 | 第12世代 |
予約開始日 | 2019年5月17日 | 2022年5月18日 |
発売日 | 2019年6月6日 | 2022年6月29日 |
購入リンク | 販売終了 | ▶︎ Fire 7を購入 |
画像 | ||
本体サイズ | 192 x 115 x 9.6 mm | 181 x 118 x 9.7 mm |
重量 | 286g | 282g |
画面 | 7インチタッチスクリーン ・IPSディスプレイ ・SDビデオ再生 ・反射防止技術採用 |
7インチタッチスクリーン ・IPSディスプレイ ・SDビデオ再生 ・反射防止技術採用 |
解像度 | 1024 x 600 (171ppi) | 1024 x 600 (171ppi) |
CPU | 1.3GHz クアッドコア | 2.0GHz クアッドコア |
RAM | 1GB | 2GB |
内部ストレージ | 16GB/32GB | 16GB |
microSDカード | 最大512GBまで | 最大1TBまで |
背面カメラ | 2MP | 2MP |
前面カメラ | 2MP | 2MP |
ビデオ撮影 | 720p HD録画 | 720p HD録画 |
バッテリー持ち | 最大7時間 | 最大10時間 |
充電時間 | 同梱のUSBアダプタで約4時間 | 同梱のUSBアダプタで約4時間 |
スピーカー | 内蔵スピーカー | 内蔵スピーカー |
コネクタ | USB 2.0ポート (マイクロB コネクタ) | USB-C コネクタ |
3.5mmステレオジャック | ◯ | ◯ |
通信 (Wi-Fi) | IEEE 802.11a/b/g/n | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
センサー | アクセロメータ | アクセロメータ |
カラー | ブラック | ブラック |
同梱物 | ・Fire 7本体 ・USB 2.0ケーブル ・5W 電源アダプタ ・スタートガイド |
・Fire 7本体 ・USB-C (2.0) ケーブル ・5W 電源アダプタ ・スタートガイド |
価格 (税込) | 16GB: 5,980円 32GB: 7,980円 |
16GB: 6,980円 |
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比較表:Fire 7 キッズモデル (第9世代/第12世代)
Fire 7 キッズモデル (旧) | Fire 7 キッズモデル (新) | |
---|---|---|
世代 | 第9世代 | 第12世代 |
予約開始日 | 2019年5月16日 | 2022年5月18日 |
発売日 | 2019年6月6日 | 2022年6月29日 |
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画像 | ||
本体サイズ | 220 x 161 x 25.8 mm | 201 x 162 x 28 mm |
重量 | 456g | 429g |
画面 | 7インチタッチスクリーン ・IPSディスプレイ ・SDビデオ再生 ・反射防止技術採用 |
7インチタッチスクリーン ・IPS ディスプレイ ・SDビデオ再生 ・反射防止技術採用 |
解像度 | 1024 x 600 (171ppi) | 1024 x 600 (171ppi) |
CPU | 1.3GHz クアッドコア | 2.0GHz クアッドコア |
RAM | 1GB | 2GB |
内部ストレージ | 16GB | 16GB |
microSDカード | 最大512GBまで | 最大1TBまで |
背面カメラ | 2MP | 2MP |
前面カメラ | 2MP | 2MP |
ビデオ撮影 | 720p HD録画 | 720p HD録画 |
バッテリー持ち | 最大7時間 | 最大10時間 |
充電時間 | 同梱のUSBアダプタで約4時間 | 同梱のUSBアダプタで約4時間 |
スピーカー | 内蔵スピーカー | 内蔵スピーカー |
コネクタ | USB 2.0ポート (マイクロB コネクタ) | USB-C コネクタ |
3.5mmステレオジャック | ◯ | ◯ |
通信 (Wi-Fi) | IEEE 802.11a/b/g/n | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
センサー | アクセロメータ | アクセロメータ |
カラー (本体) | ブラック | ブラック |
カラー (保護カバー) | ブルー/ピンク | ブルー/パープル |
同梱物 | ・Fire 7本体 ・キッズ向け保護カバー ・USB 2.0ケーブル ・5W 電源アダプタ ・スタートガイド |
・Fire 7本体 ・キッズ向け保護カバー ・USB-C (2.0) ケーブル ・5W 電源アダプタ ・スタートガイド |
価格 (税込) | 11,980円 | 12,980円 |
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(画像提供:アマゾンジャパン)