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Apple、「Final Cut Pro X」 ワークフローのリモート作業を改良。コンテンツクリエイターの編集作業を簡便化

8月26日、Appleは動画編集ソフト 「Final Cut Pro X」 の最新アップデートの提供を開始した。アップデートは本日からMac App Storeにて可能となっており、所有者は無料で最新版を利用することができる。

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Final Cut Pro X、アップデートでワークフローが大幅強化

今回の 「Final Cut Pro X」 のアップデートは、リモートワークフローの強化、およびコンテンツ作成者の編集作業を高速化するように設計されているのが最大の特徴となる。

Appleの発表によると、プロキシを用いるワークフローが大幅に強化され、編集作業に用いるライブラリの移動が簡単になり、巨大な高解像度ファイルを伴うリモート作業が簡素化されているという。

ProRes ProxyまたはH.264コーデックを用いて、オリジナルサイズの12.5パーセントまで縮小したプロキシファイルをFinal Cut Proとしてはじめて作成できるようになっている。また、プロキシメディア、イメージ、オーディオの各ファイルを外部またはネットワーク接続されたドライブにまとめられるように。

プロキシを用いるワークフローの強化
現在は、これまで以上に、様々なロケーションからリモートで編集作業に取り組む機会が増えています。Final Cut Proの今回のアップデートでは、プロキシを用いるワークフローが大幅に強化され、編集作業に用いるライブラリの移動が簡単になり、巨大な高解像度ファイルを伴うリモート作業が簡素化されます。Final Cut Proとしては初めて、ProRes ProxyまたはH.264コーデックを用いて、オリジナルサイズの12.5パーセントまで縮小したプロキシファイルを作成できるようになりました。また、プロキシメディア、イメージ、オーディオの各ファイルを外部またはネットワーク接続されたドライブにまとめられるようになりました。Final Cut Proのライブラリさえも作成済みのプロキシに再接続できるので柔軟性はさらに高まります。XMLを利用すれば、他社製のアプリケーションで生成されたプロキシメディアに接続することも可能になりました。こうした例には、コンテンツのレビューおよび承認作業に用いるクラウドベースのクリエイティブ共同制作プラットフォームのFrame.ioや、アセット管理ツールのKeyflow ProやPostLabなどがあります。一部のクリップでプロキシメディアが利用できない場合でも、ワークフローを適応させて、オリジナルファイルまたは最適化されたバージョンのどちらでも表示するようにできます。

また、ソーシャルメディア用の新ツールでは人気のソーシャルメディアプラットフォームにあわせてビデオをスクエア、縦型、その他のカスタムサイズに自動的にトリミングできる機能が追加された。Transform Overscanによって、拡大・縮小、回転、位置を調節する際にトリミング境界の外側の部分が表示されるため、トリミングの位置合わせを簡単に行うことができるように。また、Custom Overlayを追加して、横型以外のフレームにテキストやグラフィックを配置する際のガイドにできるという。

そのほか、編集ワークフローの強化として、ISO、色温度、露出オフセットのようなProRes RAWカメラ設定が初めてインスペクタに表示されるように。隣接するクリップ間のオーディオのクロスフェードもワンステップで簡単に適用できるようになったほか、新しいコンテクストメニューにより、プロジェクトを閉じたり、タイムラインの履歴を消去したり、クリップやプロジェクトを各ファイルの最終変更日に基づいてリスト表示で見やすく分類できるようにもなっている。

そのほかアップデート内容の詳細については、Appleが同日公開したプレスリリースをご覧いただきたい。Final Cut Pro 10.4.9は本日から配信が開始されており、既存ユーザーには無料アップデートとして、新規ユーザーには36,800円で提供される。Motion 5.4.6とCompressor 4.4.7も本日から配信開始となっていて、こちらも既存ユーザーには無料アップデートとして、新規ユーザーには6,100円で提供される。学生および教職員は、教育機関向けPro Appバンドルとして22,800円で購入可能だ。

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