Ankerが世界最小の3Dテクスチャ対応UVプリンター「EufyMake UV Printer E1」発表。約33万円で今秋発売へ

アンカー・ジャパンは、個人向けUVプリンター「EufyMake UV Printer E1」を発表した。3Dテクスチャ表現に対応したUVプリンターとしては「世界最小」を謳いながら、従来の産業用UVプリンターに匹敵する表現力と素材対応力を備えており、クリエイターやホビーユースにも適した製品となっている。

製品の販売価格は329,900円(税込)。2025年秋頃よりAnker Japan公式オンラインストアおよび直営店「Anker Store」などで販売を開始する予定。なお、同製品は現在Kickstarterでクラウドファンディングを実施中で、日本も5月22日より配送対象地域に加わった。

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世界最小サイズながら420×330mmの大型プリントに対応。最大5mmの凹凸表現が可能

EufyMake UV Printer E1は、UVインクを吹き付けてUVライトで硬化させる仕組みを採用したEufyブランド初のUVプリンター。

最大の特徴は、「世界最小」を謳うコンパクトな筐体にある。本体サイズは約590×250×407mm、重量は約20kgと家庭用プリンターとしても許容できる設置性を実現しており、従来の産業用UVプリンターと比較して約90%の小型化を果たしたという。

それでいて、小型ながらも最大プリントサイズは420×330mmを確保し、商業印刷にも通用するサイズ感と解像度 (最大1440dpi) を実現している。

最大5mmまでの立体的な凹凸を印刷できる3Dテクスチャ表現機能も本機の目玉機能だ。Anker独自の 「Amass3D」 技術を搭載し、専用アプリにJPEGやPNG画像をアップロードするだけでAIが自動的に深度を解析。画像データを3Dプリント対応の形式に変換し、厚みのある凹凸を施した印刷ができる。

従来、こうした立体印刷には専用の3Dデータ作成や複雑なソフトウェア操作が必要だったが、E1では一般的な画像ファイルから簡単に3D印刷が可能となるため、初心者からクリエイターまで幅広い層にとって扱いやすい製品となっている。

さらに、アプリ内には絵画風、エンボス、立体風など3種類のデザイン変換機能が搭載されており、クリエイティブの幅を手軽に広げることができる。

プリント対応素材は紙にとどまらず、ガラス、金属、木材、アクリル、革製品、セラミックなど300種類以上。UV硬化型インクにより、素材を問わず高い発色と定着力を実現し、色数は100万色以上に対応する。インク層を積層する構造のため、印刷後も約3年間は色褪せしにくいという。

また、別売の専用アタッチメントを使用することで、マグカップやタンブラーといった湾曲した面にも印刷できるようになるため、オリジナルグッズやギフト製作など、用途は非常に多岐にわたる。

使用するインクは専用のUVインクで、6色(シアン/マゼンタ/イエロー/ブラック/ホワイト/クリア)構成。カートリッジセットは別売で29,990円(税込)となる。

なお、使用されるインクは米国の第三者認証機関ULが運営する「GREENGUARD」認証を取得しており、安全性にも配慮された設計となっている。

Kickstarterでのクラウドファンディングプロジェクトも好調だ。開始からわずか1時間で当初の目標額(約7億円)を達成し、すでに出資額は35億円を突破。Kickstarter史上でも最速クラスの記録を樹立したとして注目を集めている。今後はKickstarterの支援者への発送を経て、2025年秋頃に一般販売が開始される予定だ。

Anker取材
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