ChatGPT、無料版を「GPT-5.6 Luna」に刷新。テキストチャットが無制限に、有料版「Sol」も精度向上

米OpenAIは8月6日(現地時間)、「ChatGPT」のアップデートを発表した。無料版および「ChatGPT Go」向けの標準モデルを「GPT-5.6 Luna」に切り替えるほか、来週からテキストチャットを無制限で利用できるようにする。有料の「Plus」「Pro」では上位モデル「GPT-5.6 Sol」を改良し、回答の正確性や使い勝手を高める。

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無料版はテキストチャットが無制限に。「Think」ボタンも追加

OpenAIによると、ChatGPTの週間利用者数は10億人を超えた。今回のアップデートでは、より多くのユーザーが最新モデルを利用できるようにするとともに、回答の品質向上も図る。

「GPT-5.6」は、7月に一般提供が始まったOpenAIの最新モデルファミリーで、「Sol」「Terra」「Luna」の3つの性能ティアで構成される。今回のアップデートでは、無料版・Goでは「GPT-5.5 Instant」に代わって「GPT-5.6 Luna」が標準モデルとなる。

無料版とGoでは、今週から標準モデルがGPT-5.6 Lunaへ順次切り替わる。さらに来週からは、GPT-5.6 Lunaによるテキストチャットを回数を気にせず利用できるようになる。不正利用を防ぐためのガードレールは引き続き適用されるものの、従来のようなテキストチャットの利用上限は設けられなくなる。

一方で、画像生成やファイルのアップロード、音声機能などの各種ツールには、これまで通り利用制限が設けられる。

あわせて「Think」ボタンも追加される。複雑な質問や考察を必要とする内容では、このボタンを押すことでGPT-5.6 Lunaが通常より長い時間をかけて推論し、回答を生成する。

OpenAIによると、GPT-5.6 Lunaは従来のGPT-5.5 Instantよりも事実の正確性が向上した。金融・医療・法律など事実の正確さが重視される社内評価では、少なくとも1つの事実誤りを含む回答の割合が約62%減少したという。

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Plus/Proは「GPT-5.6 Sol」を改良。推論の深さをスライダーで調整

PlusとProでは、ChatGPT向けに調整したGPT-5.6 Solの改良版を提供する。

新しいGPT-5.6 Solは、Web調査や文章作成、計画立案、意思決定といった日常的な用途で使いやすくなるよう調整された。質問の内容に応じて回答の詳しさを調整し、不要な情報や過剰な書式を減らしながら、必要な情報を整理して提示する。また、ユーザーにただ同意するのではなく、必要に応じて誤りや前提の問題点を適切に指摘するよう改善したとしている。

事実の正確性も向上した。金融・医療・法律分野の社内評価では、少なくとも1つの事実誤りを含む回答の割合がGPT-5.5 Instantと比べて約68%減少したという。日付や数値、規則、情報源などを伴う質問でも、参照情報をより適切に活用できるとしている。

また、PlusとProでは、従来のように即答用と推論用で別々のモデルを切り替える方式を改めた。通常の回答から深い推論まで、同じGPT-5.6 Solが担当するため、会話中に文体や応答の雰囲気が変わりにくくなる。

推論の深さは、新たに追加されるスライダーで調整できる。「Instant」「High」「Extra High」「Pro」の4段階から選択でき、素早い応答を優先するか、より多くの計算資源を使って時間をかけて考えさせるかを用途に応じて切り替えられる。Web版、デスクトップ版、モバイル版で利用できる。

なお、今回改良されたGPT-5.6 Solが利用できるのはChatGPTのチャット機能のみで、「ChatGPT Work」や「Codex」で利用されているGPT-5.6 Solは今回の更新対象に含まれない。

GPT-5.6 Lunaは今週から順次提供を開始し、無制限チャットやThinkボタン、推論スライダーは来週から展開される予定。OpenAIは、すべてのユーザーに行き渡るまで数日かかる場合があるとしている。

安全対策もあわせて見直した。18歳未満の利用者については、恋愛を目的としたロールプレイや年齢制限のあるチャレンジを避けるほか、現実の人間関係の代わりとなるような振る舞いをしないようモデルを調整したという。

(画像:OpenAI)

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