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Audibleに「登場人物が分かる」「キャラと話せる」など3つの新機能。音声作品の弱点をAIで補う新しい楽しみ方

Amazon傘下のオーディオブックサービス「Audible」は10月1日、作品の楽しみ方を広げる3つの新機能「Character Guide」「Visual Explorer」「Interactive Story」を発表した。

いずれもクリエイターと協力して開発した機能で、AIを活用しながら、音声を聴くだけでは得にくかった情報や新しい体験を提供する。

Audibleは今回、音声作品ならではの課題に目を向けた。例えば登場人物が多い作品では、紙の本ならページを戻って人物を確認できるが、音声だけでは「この人物は誰だったか」を把握しにくい。そこで、再生中の登場人物を確認できる機能や、物語の世界を視覚的に補足する機能を用意する。

さらに、本編とは別にキャラクターと対話できる体験も加える。Audibleが約30年にわたって取り組んできた音声によるストーリーテリングを、AIによって新しい形へ広げる取り組みとなる。

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関連情報を画面に表示したり、ユーザー自身が物語に参加できる機能を提供

10月1日から提供を開始した「Character Guide」は、作品の登場人物を確認しながら聴ける機能。再生画面にはその時点で話している人物がリアルタイムで表示され、多くの登場人物が登場する作品でも、ストーリー展開や人間関係を見失わずに楽しめる。

人物ごとのキャラクターカードも用意する。カードは物語の先の展開を明かさない形で人物を紹介し、声を担当するナレーターの顔写真やプロフィールも掲載。今後は、作品を聴きながら制作に関する質問を尋ねられる機能も追加する予定だ。

現時点では、Audible Original「Bram Stoker’s Dracula」と「George Orwell’s 1984」に対応する。また、11月5日に配信予定のAudible Original「Exoplanet」への導入も案内されている。同作はBenjamin Percy氏が執筆し、「The Martian」「Project Hail Mary」で知られるAndy Weir氏がエグゼクティブプロデューサーを務める。

「Visual Explorer」は今後提供予定の機能で、作品を聴いている途中に関連する画像や視覚情報を表示する。再生位置を維持したまま、物語の舞台となる場所の地図や、重要な場面に関連する画像などを確認できる。

たとえば「The Cultural Tutor’s Grand Tour: The Story of Europe in Six Cities」では、ヨーロッパ6都市に登場する歴史的建造物や人物、場所について、追加の画像や情報を確認できるようになる。

同作を手がけるThe Cultural TutorことSheehan Quirke氏は、表示する画像とタイミングを自身で設計している。画像を補足資料としてではなく、ストーリーテリングの一部として扱う考えだ。

「Interactive Story」は、本編とは別のボーナス体験として、リスナー自身が物語に参加できるというユニークな機能。生成AI、会話設計、音響制作を組み合わせ、作品のキャラクターとリアルタイムで会話できる。

本機能では、まずは物語のキャラクターがユーザーに役割や目的、物語上の課題を提示し、それに対してユーザーが返答すると、内容に応じてキャラクターがリアルタイムで反応する。物語の冒頭や転換点、キャラクターの人格などは作者側が設定し、対話中も作品の世界観や作者の意図に沿うようにコントロールされているという。

最初の対応作品は「Bram Stoker’s Dracula」で、主人公の1人であるレンフィールドとの対話を楽しめる。提供開始は今秋を予定。11月5日には、「Exoplanet」の世界を舞台にした第2弾も登場する予定だ。

Audibleはこれまでにも、AIを利用した会話型検索ツール「Maven」や、ユーザーごとに次の作品を探しやすくするパーソナライズ機能を展開してきた。今回の3機能についても、クリエイターや出版社と協力しながら対応作品を増やし、作品本来の意図を尊重しながら、新しい楽しみ方を提供する方針だ。

Character Guide、Visual Explorer、Interactive Storyはいずれも、米国と英国のAudibleユーザーを対象とした限定ベータ版として順次提供する。今後はユーザーやクリエイターからのフィードバックをもとに改善していく。日本での提供時期については現時点では未定だ。

情報ソース

(画像:Amazon)