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“聴く読書” のAudibleで東野圭吾『誰かが私を殺した』配信開始。ポップアップイベントも期間限定で展開

Amazon傘下のオーディオブックサービス 「Audible」 は、作家・東野圭吾さんのオーディオブック『誰かが私を殺した』を7月24日より独占配信する。本作の配信にあわせて、完成披露プレス発表会が7月24日に都内で開催された。

『誰かが私を殺した』は、Audibleのために東野圭吾さんが書き下ろした新作ミステリー小説。東野さんがデビュー翌年から34年間書き続け、累計1400万部を突破した 「加賀恭一郎」 シリーズ (講談社刊) の第13作目となる作品だ。

死者の目線によって語られる本作は、耳で聴くことで、登場人物により感情移入し、事件の真相を探る物語の展開への好奇心と想像力がかきたてられる。

『誰かが私を殺した』あらすじ

亡き夫の月命日。墓前で手を合わせていると、突然背中に衝撃を受けた。気づいた時には、魂だけがこの世に留まっていた。どうやら私は誰かに撃たれたらしい。 警察の遺体安置所で出会ったのは、警視庁捜査一課の加賀恭一郎警部と部下の女性刑事・新澤。 私は彼等による捜査の行方を見守りながら、なぜ自分が殺されたのかを考えた。 国重ホールディングスの 「女帝」 として、すべて完璧にこなしてきたつもりだし、母親としては、来月結婚する一人息子に愛情を注ぎ続けてきた。 だが公私において、気に入った人間はとことん守って盛り立てる一方で、信用できなくなった人間を容赦なく切り捨ててきたのも事実だ。私に恨みを持つ者は少なくない。 その中の誰かが私の命を奪ったということだろうか。 やがて加賀はほんの些細な手がかりを積み重ねることで、事件の真相に迫っていく。 彼の推理の先にあったものは、私が想像さえしないものだった。

本作はAudibleでしか聴くことのできない 「Audible Originals」 のオーディオブック作品として配信される。ちなみに、東野圭吾さんの作品がオーディオブックになるのは今回がはじめてだ。

完成披露プレス発表会では、『誰かが私を殺した』の朗読を務めた寺島しのぶさん、松坂桃李さん、逢田梨香子さん、高橋克典さんが登壇。作品の魅力や制作の裏側について語った。

今回の朗読をするにあたって、通常のナレーションや声優の仕事とはまた違ったものが求められる内容だったということで、4人とも東野さんの文体を邪魔してしまわないように、登場人物のイメージを限定してしまわないようにと気をつけて臨んだという。

寺島さんは本作を朗読する上で、演じている寺島さん自身がどんどん先に進んで行かないように心がけたという。「役者の声って個性がそれぞれあると思うんですが、この作品ではモノトーンというか、あまり感情過多になりすぎないように。そういった塩梅を監督と考えながら収録していました」 。

普段は声優のお仕事をしている逢田さんは、「普段のお芝居も生かしつつ、なるべく作品の邪魔をしないように、スッと聞く人の耳に馴染むようにできたらいいなと思ってやらせていただきました」 と語った。高橋さんとの掛け合いもあったとのことだが、声優の仕事では必ずしも相手と一緒に演技できるわけではないことから、「今回向かい合いながら一緒にお芝居させていただいたのは貴重な体験でした」 と収録を振り返った。

本作の印象については、松坂さんは 「Audibleに書き下ろされた作品ということもあって、背景が浮かびやすい感じがしたんですよね。空間というか、登場人物たちがそこのシーンにいるその場所がより鮮明に脳内で再生される感じがしました」 と語った。松坂さんは東野さんの『麒麟の翼』という作品にも参加したことがあるとのことで、「改めてこうやって時間を経てシリーズに参加させてもらうのは光栄です」 と語った。

高橋さんは本作について、従来の作品とは違った独特な 「間」 を感じたという。「ナレーターやアナウンサーとは違って、役者はどうしても演じる上で役作りをしてしまう。それが間であったり、呼吸であったり、癖であったり。そういうことを合間で盛り込める、それを (東野さんが) 理解してくださってるように感じました」 。

また、本作に対する思いについて、東野圭吾さんは以下のメッセージを発している。

「文字ではなく音声を使って小説を楽しんでもらおうというのが本企画です。ただし、単なる朗読ではなく、よりエンターテイメント性を高める工夫がなされています。

私は国内において自作のオーディオブック化を認めておりませんが、もしかすると才能ある小説家たちが活躍できる新たなステージになるかもしれないと期待し、参加を決心いたしました。お聞きになった方々に小説の可能性を感じていただけたなら幸いです」

(画像提供:Audible)

なお、『誰かが私を殺した』の配信を記念して、7月24日から28日までの5日間、ポップアップイベント 「Audible真夏のミステリーライブラリー」 がZeroBase渋谷で開催。会場では『誰かが私を殺した』や、Audibleで人気のミステリー作品を自由に試聴できるほか、『誰かが私を殺した』の世界観を体験できるフォトスポットに加えて、東野圭吾さんのファンを公言する著名人や、ミステリー小説に精通している著名人によるポッドキャスト公開収録も連日実施予定だ。

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